日立の掃除機「かるパック」CV-KP90MとCV-KV70Mの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめか紹介していきます。
どちらも紙パック式、コード式の掃除機ですが、比べてみると意外にも多くの違いがありました。
主な違いは以下の通りです。
- 吸込仕事率の差
- ヘッドの構造の違い
- ecoこれっきり運転の有無
- フローリングの菌を拭き取る機能の有無
- パイプ長さの調節方法
- 付属品の違い
他にもカラーの違いや抗菌仕様、わずかながら運転音などにも違いがあり、全体的にはCV-KP90Mの方が高いスペックとなっています。
本文では、日立「かるパック」CV-KP90MとCV-KV70Mの違いについてもっと詳しく紹介しながら、どっちがどんな人におすすめなのかまとめていきます。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

CV-KP90MとCV-KV70Mの違いを比較
日立掃除機「かるパック」CV-KP90MとCV-KV70Mの違いを一つずつ比較していきます。
吸込仕事率の数値
掃除機選びで重視したい条件といえば、まずは吸引力ですよね。
「かるパック」の吸引力は、吸引仕事率という単位で公開されており、CV-KP90Mが620W、CV-KV70Mが600Wでした。
わずかな違いではありますが、両モデルとも高い性能のファンモーターを搭載しており、ヘッドから排気口までの空気の通り道をスムーズに設計することで、ハイパワーを実現しています。
日立といえばモーターの性能に定評があるので、期待できますよね。
ヘッドの構造(ごみハンターヘッドがあるか)
ヘッドの構造については大きく異なっており、CV-KP90Mの方がハイスペックとなっています。
CV-KP90Mのヘッドは「ごみハンターヘッド」で、CV-KV70Mにはない自走機能があり、軽い力でも操作できます。

さらに、床の材質などに合わせてブラシの回転数やパワーを自動コントロールし、より効率の良いお掃除を実現します。
ちなみにヘッド幅は約26cmと、1cm長くなっていますよ。
一方のCV-KV70Mは「パワフルエアーヘッド」で、吸引した空気のパワーでブラシを回転させ、ごみをかき上げる仕組み(エアー駆動)です。
ecoこれっきり運転
「ecoこれっきり運転」とは、消費電力を最大で約57%も低減する機能で、CV-KP90Mのみに搭載されています(中モードでの運転の場合)。
強・中・弱でモードを切り替える他に、ecoこれっきり運転モードにすれば、自動で最適なモード(中or弱)に切り替えるので、無駄な電力を消費しないという大きなメリットがあります。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

フローリングの菌拭き取り機能
こちらもCV-KP90Mのみですが、ヘッド部に「かるふきブラシ」といって、フローリングに付着した菌を拭き取るブラシが付いています。
ごみを吸い取りながら、菌も99%拭き取ってくれるという嬉しい機能ですが、水拭き機能ではなく、汚れそのものをを除去することではありません。
とはいえ、小さいお子さんやペットのいる家庭にとってはより安心できる機能ですよね。
パイプ長さの調節方法
両モデルともコード式&キャニスター式掃除機ですが、お掃除をする人やエリアなどによってパイプの長さを変える必要も出てきます。
CV-KP90Mは「サッとズームパイプ」で、ヘッド部を軽く足で踏んだ状態で手元のレバーを引くと、サッとスムーズにパイプの長さを調節できます。
CV-KV70Mは「ワンタッチズームパイプ」でこちらもパイプの長さを調節可能ですが、ユーザーの口コミを調べてみると、使い勝手の良さでCV-KP90Mに軍配があがるようです。
付属品とパッとブラシ
付属品は以下の通りとなっています。
- CV-KP90M:パッとブラシ、すき間用吸い口、パックフィルター1枚
- CV-KV70M:すき間用吸い口、パックフィルター1枚
すき間用の吸い口とフィルターは共通していますが、CV-KP90Mにはパッとブラシが付いています。

パッとブラシは、本棚や机の上など、まさに「パッと」掃除したい時に付けて使える便利なブラシです。
カーペットのお掃除中に棚のほこりが気になった時にもすぐに使えて重宝しそうですよね。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

本体カラー
両モデル共に、落ち着いたマット調のデザインで派手さはなく、とてもシンプルな外観ですが、本体カラーはCV-KP90Mがベージュ、CV-KV70Mがホワイトとなっています。
どちらもコンパクトなので、見た目もちょっと可愛いですよね♪
全体の重量
本体部分の重量は、いずれも2.7㎏の軽量タイプですが、ヘッド部を含めた全体の重量は、CV-KP90M が4.4㎏、CV-KV70Mが4.1㎏と300gの差があります。
これはヘッドの構造上によるもので、軽さと機能のどちらを選ぶかでニーズが分かれてきそうです。
グリップ部が抗菌仕様かどうか
CV-KP90Mのみ、グリップ部分が抗菌仕様となっています。
素材に抗菌剤を練り込むことによって、抗菌活性値2.0(抗菌効果があるとされる数値)となっています。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

稼働音のわずかな違い
キャニスター式掃除機は音の大きさが気になるものですが、稼働音についても比べてみました。
- CV-KP90M:およそ66~60dB
- CV-KV70M:およそ67~60dB
比べる必要あるかな?と思うほどわずかな差ですが、念のためにまとめてみました。
ちなみに66~67 dBは一般的な掃除機や洗濯機並み、そして街の騒々しさよりは少し低い音量です。
価格について
全体的にCV-KP90Mの方がスペック高めといえますが、価格はどれくらいの差があるでしょうか。
記事作成時点(2025年5月9日)で、価格.comでの価格帯を調べてみたところ、CV-KP90Mは最安が24,000円台、ボリュームゾーンが29,800円前後でした。
一方のCV-KV70Mは、最安が18,500円、ボリュームゾーンが20,000円前後といったところです。
スペックの差がそのまま価格に反映されているといえますが、次の項ではどっちがどんな人に最適かを掘り下げていきますね。
尚、価格は日々変動する可能性が高いため、常に最新の情報をチェックすることをおすすめします。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

CV-KP90MとCV-KV70Mの違いを表で比較
CV-KP90MとCV-KV70Mの違いを比較しやすいように表にまとめてみました。
。
特徴 | CV-KP90M | CV-KV70M |
---|---|---|
吸込仕事率(W) | 620 | 600 |
ヘッド構造 | ごみハンターヘッド(自走式、回転制御機能付き) | パワフルエアーヘッド(エアー駆動) |
ecoこれっきり運転 | あり | なし |
菌拭き取り機能 | あり(かるふきブラシ) | なし |
パイプ調節方式 | サッとズームパイプ | ワンタッチズームパイプ |
付属品 | パッとブラシ、すき間用吸い口、パックフィルター1枚 | すき間用吸い口、パックフィルター1枚 |
本体カラー | ベージュ | ホワイト |
全体重量(kg) | 4.4 | 4.1 |
グリップ抗菌仕様 | あり | なし |
稼働音(dB) | 66~60 | 67~60 |
価格(円) | 24,000〜29,800 | 18,500〜20,000 |
用途や求める機能に応じて、最適なモデルを選ぶ際の参考になれば嬉しいです。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

CV-KP90MとCV-KV70Mどっちがおすすめ?
CV-KP90MとCV-KV70Mを比較してきましたが、どっちがどんな人におすすめなのでしょうか?
CV-KP90Mがおすすめの人
- 除菌、抗菌にこだわりたい人
- 消費電力を抑えたい人
- 全体的な「使いやすさ」を求めたい人
CV-KP90Mは、床に付着した菌を拭き取る「かるふきブラシ」に、グリップ部が抗菌仕様となっている点からも、除菌や抗菌機能を重視したい人におすすめです。
水拭き機能ではないまでも、家族やペットがじかに触れる床なので、除菌のメリットは大きいですし、手に触れる部分も抗菌仕様なら安心ですよね。
そして「ecoこれっきり運転」で消費電力を抑えられるのも嬉しいですよね。
吸引力の高さももちろんですが、パッとブラシで机や棚もササッとお掃除できたり、パイプの長さ調節が楽だったりと、全体的な使いやすさでもメリットの多いのがCV-KP90Mです。
スペックの高さと価格差を見比べて、どっちが我が家に合っているかをじっくり検討してみてくださいね。
CV-KV70Mがおすすめの人
- より軽くシンプルな掃除機が良いという人
- 吸引力がわずかな差なら、少しでも価格が安いほうが良い人
CV-KV70Mは自走式ヘッドではなく、シンプルな造りではありますが、その分全体の重量が軽くなっています。
スティックやロボット掃除機と違い、「見せる収納」よりは収納場所にきちんと仕舞うことが多いキャニスター式なので、出し入れの際に少しでも楽な方が良いのも確かです。
全体的に、CV-KP90Mの方が便利な機能が多く搭載されていますが、最低限のシンプルな機能で良いという人にはCV-KV70Mがおすすめといえます。
吸引力も20Wの差ですし、それなら少しでも価格が安い方が良いという人にとっては、お手頃でお買い得といえそうです。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

CV-KP90MとCV-KV70Mの共通の特徴
続いて、かるパック2モデルに共通する機能や特徴について紹介していきます。
ハイパワー、なのに軽量でコンパクト
ヘッド重量の分、300gほどの差はありますが、どちらもハイパワーながら軽量でコンパクトなのが特徴です。
本体重量が2.7㎏なので、軽く取り回しがしやすいのも良いですよね。

壁際のゴミもパワフル吸引
CV-KP90Mと CV-KV70M共に、ヘッド部の前からも左右からもゴミを吸引できる設計になっています。
そのため、取り残しやすい壁際などのゴミもスッキリ!パワフルに吸い取ってくれます。
クルっとヘッドで小回りが利く
さらに、ヘッド部分は左右にクルっと90°曲げることができ、壁際はもちろん狭い場所でも小回りがききます。
家具の隙間とか微妙に正面からの向きだと入らない場所も掃除機で掃除できるのはいいですよね。

低いところも楽々♪ ペタリンコ構造
「ペタリンコ構造」というユニークな特徴も、両モデルに共通しています。
床ぎりぎりにパイプを寝かせて使うことができるので、ベッドやソファなど低い家具の下(高さ8cm以上)のお掃除も楽々です。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

ねじれんホースでストレスなくお掃除
キャニスター式掃除機は、お掃除していくにつれてホースがねじれるのがちょっとストレスですよね。
ホースの接続部分が固定されているとねじれやすくなりますが、「ねじれんホース」は本体との接続部が回転することによってねじれを防いでくれます。
CV-KP90Mについては手元部分も回転するようになっていますが、大きな違いではないので、ここでは同じ特徴として扱いますね。
ゴミを逃がさない3層構造のフィルター
両モデル共に、紙パック+フィルターで3層構造になっており、細かなほこりも逃がさず空気も汚しません。
- 抗菌のHEパックフィルター
- 抗菌フィルター
- ウレタンフィルター
付属のHEパックフィルターは抗菌仕様で、本体には抗菌フィルターが搭載されており、菌が繁殖しないよう二重の対策がされています。
ゴミを逃がさず抗菌しながら、さらにウレタンフィルターで空気をろ過して排気する仕組みとなっています。

▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

環境に配慮したデザイン
CV-KP90Mと CV-KV70Mのいずれも、下記の2点において環境に配慮されています。
- 再生プラスチック使用
- 塗装レス
本体の下ケース部分のプラスチックには、10%以上の再生プラスチックが使用されています。
割合としては一見少ないかもしれませんが、膨大な生産量を考慮すれば、どれだけ多くの再生プラスチックが活用されているかが分かります。
また、外観の樹脂部分には塗装を施さないことで、リサイクルのしやすさに繋がっています。
サスティナビリティに力を注いでいる日立製品ならではの取り組みです。
水洗い可能なパーツが多い
メンテナンスについても共通しており、ブラシが簡単に取り外せて水洗いできる点も大きなメリットです。
ヘッド部のレバーをワンタッチすることで、ブラシホルダーが簡単に外せます。
回転ブラシは水洗いが可能で、常に清潔に保てますし、他にもすき間用吸い口、抗菌フィルター、パッとブラシ(CV-KP90Mのみ)が水で洗えます。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M

CV-KP90MとCV-KV70Mの違いを比較まとめ
日立の掃除機「かるパック」CV-KP90MとCV-KV70Mの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめなのか、どんな機能が共通しているのかを紹介してきました。
どちらもパワフルなのに軽量でコンパクトな紙パック式掃除機ですが、吸引力やヘッドの構造、消費電力を抑えるエコ運転、細やかな部分の使いやすさなどでCV-KP90Mのほうが優れていました。
さらに、床の除菌やグリップ部の抗菌仕様など、より衛生面に特化している点も魅力です。
CV-KV70Mは必要最低限といったシンプルな機能ではありますが、その分ヘッド部を含めた全体重量が軽く、シンプルな分価格が非常に手頃になっています。
お掃除の機能や菌対策、使いやすさをどこまで求めるか、価格との兼ね合いを含めてじっくり検討して選ぶのが一番ですね♪
CV-KP90MとCV-KV70Mを検討中の人や、どっちを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼日立「かるパック」CV-KP90M

▼日立「かるパック」CV-KV70M
