アンカーのロボット掃除機、Eufy(ユーフィ)X10とX8Proの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめか紹介していきます。
アンカーといえばモバイルバッテリーを連想する人も多いかも知れませんが、低価格帯で高スペックなロボット掃除機でも知られています。
今回、最新モデルのX10Pro Omniと比較するのはX8Pro(with Self-Empty Station)で、X8Proの中でも自動ステーションのあるタイプです(記事内では便宜上「X10」「X8Pro」と表記しますね)。
さっそく両者の違いを比較してみると、吸引力やモップの加圧の有無、モップの自動洗浄の有無、モップリフトアップ、障害物回避性能など多くの違いがありました。
X10はかなり進化しているようですが、本文ではどっちがどんな人におすすめなのか詳しくまとめていきますね。
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro
EufyX10とX8Proの違いを比較
EufyX10とX8Proの違いを一つずつ比較していきます。
吸引力について
まずは掃除機の最も重要な点、吸引力についてです。
- X10:8,000Pa
- X8Pro:4,000Pa×2
X10の吸引力は8,000Paと非常に高く、アンカー史上最大となっています。
近年のロボット掃除機業界は吸引力戦争ともいえるほど、短いスパンで飛躍的に向上していますよね。
EufyのX10も例外ではなく、各社のハイスペックモデルとも遜色のない数値を実現しています。
一方のX8Proですが、4,000Pa×2というユニークな表記となっています。
これは動力源となるタービンを2つ配置しているからで、4,000Paが2つあるからそのまま8,000Paと同じということではありません。
単純比較は難しいですが、X10のタービンが単独で8,000Paのパワーを生み出せる点は大きな進化といえます。
モップシステムの違い
モップシステムにも大きな違いがあり、X10は2つの円形モップが1分間に最大180回転し、さらに1kgの圧力を加えながらしっかりと水拭きしていきます。
余談ですが、子供の頃に「雑巾がけは力を入れて」と教わったことを思い出しました^^;
圧力が加わることで、人の手でしっかり床を拭き上げたような仕上がりを実現しています。
さらに「エッジモード」では壁際1cmまで近付くことができるようになり、従来のロボット掃除機では難しかった壁際までしっかりフォローします。
X8Proは半月状のモップパッドで、回転や加圧、エッジに特化したモードなどはありません。
モップリフトの有無
カーペットを自動で検知してモップを持ち上げる「リフトアップ機能」は各社のハイエンドモデルではもはや常識ともいえますが、EufyのX10にも搭載されています。
X10はカーペットに近付くと、自動で1.2mmの高さにモップを持ち上げるため、濡らしたくないカーペットエリアも安心してお掃除できます。
X8Proは構造上仕方がないのですが、モップリフト機能は付いていません。
AIによる障害物回避
X10はAI(AI Seeシステム)により、約100種類以上の物体を認識することが可能になりました。
床の上にありがちなおもちゃ、靴下、スリッパ、PCのケーブルなどはもちろん認識して避けて通りますし、家具やゴミ箱などに引っかかって止まってしまう心配もありません。
さらにLEDセンサーで、暗い場所でも障害物をしっかりと認識します。
X8Proはお部屋の間取りを把握するレーザーナビゲーションについてはX10と同じですが、AIカメラによる障害物回避機能はありません。
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro
モップの自動洗浄&乾燥の有無
両モデルともに充電&ゴミを自動で収集するステーションを持つタイプですが、モップの自動洗浄と乾燥機能があるのはX10のみです。
X10は水拭き清掃が終了するとステーションに戻り、モップを自動で洗浄した後に温風(45℃)で乾燥まで仕上げてくれます。
モップを洗って干す手間が省け、生乾き臭などの衛生面もカバーしています。
乗り越え可能な段差
本体が走行中に乗り越えられる高さは、X10が20mm、X8Proが19mmと、わずかですがX10に軍配が上がります。
1mmの違いではありますが、もしご自宅で気になる段差がある場合は、しっかり測ってから購入を決めた方が確実ですね。
静音性がわずかながら進化
静音性についても、ごくわずかですがX10の方がより静かになっています。
最小の稼働音はX10が約55㏈、X8Proが約58㏈で、比べるほどでもないのかなと思いますが、念のため記載しておきますね。
ちなみに55~58㏈の目安となる音量は、電子レンジの稼働音程度です。
掃除機としては低めの音量なので、おやすみ時やお子さんのお昼寝時にも安心して使えそうです。
価格について
X10とX8Proを比較すると、あらゆる面での進化がよくわかりますよね。
価格面ではどのくらい違うのか気になるところですが、記事作成時点(2024年9月18日)で楽天での取り扱い価格は、X10が99,990円、X8Proが69,990円となっています。
価格差は30,000円ですが、これを大きいと見るか小さいと見るかで少し悩んでしまうかもしれません。
次の項で、どの機能が必要かでどっちを選んだらよいかを紹介していきますね。
尚、価格は日々変動するため、常に最新の情報をチェックすることをおすすめします♪
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro
Eufy X10とX8Proの違いを表で比較
ここまでご紹介した内容をEufy X10とX8Proの違いを表で比較してみました。
特徴 | EufyX10 | EufyX8Pro |
---|---|---|
吸引力 | 8,000Pa | 4,000Pa×2 |
モップシステム | 2つの円形モップ、最大180回転/分、1kgの圧力加える | 半月状のモップパッド、回転や加圧機能なし |
モップリフト | カーペット検知時、モップを1.2mmリフト | モップリフト機能なし |
AI障害物回避 | AIによる100種類以上の物体認識 | レーザーナビゲーションのみ、AI障害物回避なし |
モップの自動洗浄&乾燥 | あり、水拭き終了後自動洗浄&温風乾燥 | なし |
段差乗り越え | 20mm | 19mm |
静音性 | 約55㏈ | 約58㏈ |
価格 | 99,990円 | 69,990円 |
この表から、EufyX10がEufyX8Proに比べて、吸引力、モップの機能、AI機能の進化など多くの点で優れていることがわかります。
30,000円の価格差があるものの、その進化した機能に見合うかは、ご自身の使用状況やニーズによります。
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro
EufyX10とX8Proどっちがおすすめ?
アンカーのロボット掃除機EufyX10とX8Proについて違いを比較してきましたが、価格差と機能でちょっと悩んでしまいそうですよね。
どっちがどんな人におすすめなのか、以下にまとめていきます。
X10がおすすめの人
- 吸引力はもちろん、水拭きをしっかりしたい人
- モップの洗浄と乾燥を自動で行える方がいい人
- 障害物回避機能に期待したい人
X10は吸引力が優れているだけでなく、水拭き機能についてはかなりの高レベルです。
回転し加圧しながら床をしっかりと拭き上げ、エッジ部分もカバーしてくれるので、人の手で床を拭く必要は限りなくゼロに近いといえます。
さらにモップを自動で洗浄し、乾燥まで行うため、床もモップも清潔に保てます。
お掃除とその後始末も全てお任せで、給水と汚水の廃棄くらいしかすることがない位です。
障害物回避についても、普段床に置きがちなものや落ちている物体、家具の脚も認識するため、お掃除が中断するといったストレスもありません。
総合的にかなりハイレベルなロボット掃除機でありながら、100,000円をわずかに切る価格はコスパにも優れています。
X8Proがおすすめの人
- 水拭きよりも吸引を重視したい人
- 機能はそこそこでも、少しでも安価で購入したい人
- 家にモノが少ない人
一方のX8Proは、吸引力については4,000Pa×2タービンで非常にパワフルです。
但し、水拭き機能はX10と比較するとかなり物足りなくなってしまいますし、モップは自身で取り外して洗い、干して乾燥させる必要がどうしても出てきます。
障害物回避機能もありませんので、元々家にモノが少ない人には向いているといえるでしょう。
どうしてもお値段の話になってしまいますが、価格差が30,000円なのであれば、あると嬉しい機能が全て揃ったX10を推したいです。
価格が安いからと、後になって「X10にすればよかった…」と後悔してほしくないので、迷ったら機能と価格について今一度じっくり検討することをおすすめします。
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro
EufyX10とX8Pro共通の特徴
続いて、EufyX10とX8Proに共通して搭載されている機能や特徴について紹介していきます。
吸引掃除と水拭きが1台で可能
吸引力やモップシステムに差はありますが、X10とX8Proはいずれも吸引と水拭きの2in1タイプです。
吸引力はいずれも申し分ないですし、床を水拭きする手間が大きく省けるメリットは共通しています。
吸引力と水拭き水量の調整
どちらも吸引力は4段階、水拭きの水量は3段階に調整が可能です。
床やカーペットの状態に合わせて調整できるので、日常のお掃除はもちろんですが、ちょっとしっかりめにお掃除したい時にも便利です。
調整はアプリで簡単にできます♪
自動ゴミ収集&自動充電
自動ゴミ収集についても両モデルで共通しています。
お掃除後にステーションに戻り、瞬時にゴミを収集して溜めておけるので、汚れ具合にはよりますが大体2ヶ月に1回のゴミ捨てで事が足ります。
また、お掃除が終了した時と充電が少なくなった時は自動でステーションに戻って充電し、また元の場所から再開する点も共通しています。
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro
吸引力を自動調整
カーペットはフローリングと違い、毛足の中に入り込んで目に見えない微細なホコリやハウスダストも気になりますよね。
X10とX8Proのいずれも、カーペットを検知すると「Boost IQ(吸引力自動調整)」が働いて、吸引力を引き上げしっかりとゴミを取り込みます。
独自の毛がらみ除去システム
どんな掃除機にもつきものの悩みが「ブラシに毛が絡まりやすい」ことですよね。
毛が絡まることによって本来のブラシの動きが阻害され、「吸い込みが悪い」という悪影響が出てしまいます。
最近ではメインブラシに毛が絡みにくい仕様のものが増えていますが、X10とX8ProではEufy独自の毛がらみ対策が施されています。
お掃除終了後にステーションに戻ると、メインブラシが前後に回転し、絡み付いた毛を剥がすような動きをします。
ブラシには櫛が内蔵されていて、同時に絡まった毛をほぐし、ほぐれた毛はその場でステーション内のゴミバッグに吸い込まれていきます。
お部屋を正確にナビゲーション
両モデルともに、iPathレーザーナビゲーションシステムでお部屋の間取りをリアルタイムで把握することが可能です。
間取りや家具の配置が複雑であっても正確にマッピングし、同時に走行経路を設計していきます。
5フロアものマップ生成&保存が可能なので、戸建てでも全部屋マッピングして、アプリでのカスタマイズができます。
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro
アプリでお掃除をカスタマイズできる
今どきのロボット掃除機ならアプリで操作できるのはもう当たり前といった感じですが、EufyのX10とX8Proも例外ではありません。
レーザーナビゲーションで生成したマップを使って、エリア指定や進入禁止場所の指定、水拭き禁止指定が簡単にできます。
重点的にお掃除したい箇所、絶対に濡らしたくないところを指定しておけば、思い通りにお掃除が仕上がります。
スケジュールや吸引力・水量の調節もアプリで設定することで、わが家流のお掃除パターンが作れます。
音声でのコントロール
両モデルともに、Amazon AlexaとGoogleアシスタントに対応しています。
スマートスピーカーを通じて音声で動作コントロールが可能なので、両手が塞がっていてもすぐにお掃除がスタートできます。
チャイルド・ペットロック
小さなお子さんやペットが触れて誤作動やケガをする心配を未然に防ぐ「チャイルドロック・ペットロック」も共通して搭載されています。
あらかじめ設定しておけば誤って起動することもなく、稼働中でも本体に触れるとすぐにストップするので、万が一の巻き込み事故なども防いでくれます。
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro
EufyX10とX8Proの違いを比較まとめ
アンカーのロボット掃除機、Eufy(ユーフィ)X10とX8Proの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめなのかまとめてきました。
X10は吸引力にモップ清掃のレベル、自動モップ洗浄&乾燥、AIによる障害物回避など圧倒的にスペックが進化しています。
特に水拭きについては、回転と加圧で人の手を再現したように拭き上げるのと同時に、モップの洗浄と乾燥も全自動です。
障害物回避も100以上の物体が対象となり、どんな部屋でも人の手要らずで難なくお掃除が可能です。
価格差は現在のところ30,000円ほどと、スペックの差ほど大きくないように思えますので、一見X10の方がかなり高価なようでも自信をもっておすすめしたいと個人的には思います。
いずれにしても、機能と価格をじっくり見比べて、納得したところでお買い物をしたいですよね。
アンカーのロボット掃除機、Eufy(ユーフィ)X10とX8Proの違いを調べている人や、どちらを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼Eufy(ユーフィ)X10 Omni
▼Eufy(ユーフィ)X8Pro