プラズマクラスター扇風機はどっちがおすすめ?PJ-T3DSとPJ-T3ASの違いを比較!
すっかり真夏のような暑さですが、エアコンの風は苦手という人も少なくないですよね。
そんな時におすすめしたいのが扇風機ですが、今回はシャープのプラズマクラスター扇風機2モデルを比較していきます。
いずれも2025の4月発売で、スッキリしたシンプルなフォルムは非常に似ていますが、意外に多くの違いがありました。
- モーターの種類
- 風量の切り替え段階
- ネイチャーウイング、衣類乾燥モードの有無
- 首振りの角度
- タイマー時間
- 消費電力
主な違いだけでもこれだけあるので、スペック自体は大きく異なるといえそうです。
本文では、シャープのプラズマクラスター扇風機、PJ-T3DSとPJ-T3ASについて違いを比較しながら、どっちがどんな人におすすめか紹介していきます。
▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS

PJ-T3DSとPJ-T3ASの違いを比較
シャープのプラズマクラスター扇風機、PJ-T3DSとPJ-T3ASの違いを比較していきます。
使われているモーターの違い
PJ-T3DSに使われているモーターは「DCモーター」、一方のPJ-T3ASには「ACモーター」が使われています。
2つのモーターの違いをざっくり説明すると、DCモーターは直流電源を使用し、製品の精密な制御が可能になることと、消費電力を抑えられるメリットがあります。

一方のACモーターは交流電源で、シンプルな機能をもつ製品に採用される分、製品価格が比較的安価になります。
両モデルを比較していくと、モーターの違いはあらゆる点に影響することがわかります。
風量切り替え段階の違い
PJ-T3DSの風量は、細かく8段階に切り替えが可能です。
これこそがDCモーターのなせる技で、体に感じる風の強さをより細かく、快適に感じるレベルに調節できます。
PJ-T3ASは3段階の風量切り替えとなり、弱・中・強といった3つの強さから選ぶシンプル設計です。
PJ-T3DSはネイチャーウイングを採用

PJ-T3DSの大きな特徴が「ネイチャーウイング」です。
羽根の枚数は同じ7枚ですが、比べてみると形状が異なり、PJ-T3DSの羽根は少し細身で蝶の羽根のようなウエーブがかかっているのがわかります。
これはまさに「アサギマダラ」という海を渡って何千キロも旅をする蝶から発想を得たもので、ムラなくなめらかな動きを実現しています。
ネイチャーウイングとはその名の通り、自然でなめらか、長時間当たっていても冷え過ぎずに体に負担を与えることの少ないやさしい風です。

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS

衣類乾燥モードの有無
衣類乾燥モードも、PJ-T3DSのみに搭載されています。
洗濯物にプラズマクラスターの風を当てることで消臭しながら乾かすことができる点では共通していますが、PJ-T3DSには「衣類乾燥モード」が独立して設定されています。

上下の角度は下向き10°から上向き90°まで手動で調整できるので、真上に風を届けることができ、部屋干し対策だけでなくサーキュレーターとしても活用できます。

首振りの角度の違い
首振りの角度は、上下左右とも違いがあります。
- PJ-T3DS:下10°、上90°、左右60、90、120°
- PJ-T3AS:上下21°、左右75°
PJ-T3DSは下方向こそ可動域が小さいものの、上方向と左右への首振り角度はかなり大きくなり、左右は3段階に調整可能です。
タイマーの時間
タイマー設定できる時間も異なります。
- PJ-T3DS:1,2,4,8時間の4パターン、同時設定可
- PJ-T3AS:1,2,6時間の3パターン、同時設定不可
PJ-T3DSは1時間から8時間まで、しかも同時設定が可能です。
特に部屋干しの洗濯物を乾かす際に、より細かく設定ができると助かりますよね。
▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS

消費電力の違い
PJ-T3DSとPJ-T3ASでは、モーターの違いでどれだけ消費電力が異なってくるのか比較していきます。
PJ-T3DSの消費電力は風量最大で21W、PJ-T3ASは44W(50Hz・60Hzなら48W)と、一目瞭然です。
1日に8時間使用したとして、1ヶ月の電気代を試算してみました(電気代単価31円で計算)。
- PJ-T3DS:1日あたり約5.2円、1ヶ月あたり約161.5円
- PJ-T3AS:1日あたり約11円、1ヶ月あたり約338.3円(60Hzの場合それぞれ約12円、約369円)
電気代に換算すると2倍強も違ってくることがわかります。
エアコンと併用したり、おやすみ時や洗濯物を乾かす時メインに使用するなど、ライフスタイルによって扇風機の使い方も様々なので、電気料金もぜひ参考にしてみてくださいね。
サイズと重量、コードの長さ
本体のサイズと重量、コードの長さにも違いがあります。
- PJ-T3DS:幅370×奥行き360×高さ875mm・重量4.2㎏・コード長1.8m

- PJ-T3AS:幅369×奥行き361×高さ690~838mm・重量3.3㎏・コード長1.6m

本体サイズ自体に大きな違いはありませんが、PJ-T3ASは高さの調節が可能です。
高さを変えられることで、床やソファー、ダイニングチェアなど、どこに座っていても快適な風を受けることができます。
価格について
価格差はどのくらいあるのか気になるところですが、シャープ公式(COCORO STORE)ではPJ-T3DSが22,000円、PJ-T3ASが16,500円となっています(2025年6月28日時点)。
スペックの差だけ価格に反映されている印象ですが、電気代が大きく異なっていることもあり、使用頻度や生活パターンを考慮に入れてじっくり選ぶ必要がありそうですね。
いずれにしても、価格は日々変動する可能性が高いため、常に最新の情報をチェックすることをおすすめします。
▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS

PJ-T3DSとPJ-T3ASの違いを比較を表で比較
PJ-T3DSとPJ-T3ASの違いを表にして比較しました。
比較項目 | PJ-T3DS | PJ-T3AS |
---|---|---|
モーターの種類 | DCモーター | ACモーター |
風量切替段階 | 8段階 | 3段階(弱・中・強) |
ネイチャーウイング採用 | あり(アサギマダラ羽根形状) | なし |
衣類乾燥モード | あり | なし |
上下首振り角度 | 下10°〜上90° | 上下21° |
左右首振り角度 | 60/90/120°(3段階調整) | 左右75° |
タイマー設定 | 1,2,4,8時間(同時設定可) | 1,2,6時間(同時設定不可) |
消費電力 | 21W | 44W(50Hz)/48W(60Hz) |
電気代(1日8時間×1ヶ月) | 約161.5円 | 約338.3〜369円 |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 370×360×875mm | 369×361×690〜838mm |
高さ調節 | なし | あり |
重量 | 4.2kg | 3.3kg |
コード長 | 1.8m | 1.6m |
価格(2025年6月時点) | 22,000円 | 16,500円 |
PJ-T3DSは、風の強さを細かく調整できたり、衣類乾燥モードがあったりと、使い勝手のよさが魅力で、電気代も抑えられるので、長時間使っても安心ですね。
一方でPJ-T3ASは、操作がシンプルで軽く、高さ調節もできるので、使う場所に合わせやすいですし、購入価格を抑えられるのが魅力です。
▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS

PJ-T3DSとPJ-T3ASどっちがおすすめ?
PJ-T3DSとPJ-T3ASの違いを比較してきましたが、どっちがどんな人におすすめなのでしょうか。
PJ-T3DSがおすすめの人
- 風量や首振り角度を細かく調整したい人
- 衣類乾燥をメインに使いたい人
- 使用頻度が高く、電気代を抑えたい人
PJ-T3DSは風量を8段階、左右の首振りも3段階に調節できるので、心地よい風をとことん追求したい人におすすめです。
「ちょっと弱いけど1段階上げると寒くなるから」そんな経験がある人も少なくないと思います。
風量や首振り角度が微調整できることで、体への負担も少なくなりそうですよね。
衣類乾燥モードがあり、しかも上向きの角度が真上(90°)に設定できるため、洗濯物の真下に置いて使いやすいのも大きなメリットです。
さらに消費電力が非常に少ないため、扇風機としてだけではなくサーキュレーターとして長時間使用することが多いという人にもおすすめです。
本体価格は5,500円の差がありますが、長い目で見ると電気代を抑えられるという意味でコスパは非常に良いといえます。
PJ-T3ASがおすすめの人
- シンプル機能があれば十分という人
- 使用頻度は高くなく、購入予算を抑えたい人
- 本体重量が軽いほうがいい人、コンパクトに使いたい人
PJ-T3ASはPJ-T3DSに比べると、モーターから異なるため、風量や首振りの細かな調節はスペック的には及ばないのも事実です。
それでも、自然に近いやさしいリズム風を届けることは可能ですし、必要十分な機能は備わっています。
消費電力においても2倍強と多くなっていますが、それほど使用頻度が高くないのであれば、本体価格の安いほうを選ぶのも有りです。
洗濯物の乾燥に使うのか、毎日まとまった時間を使うのかも考慮して検討したいところですね。
そしてPJ-T3ASは本体重量が軽く、高さも690~838mmまで変えられるので、作業時やおやすみ時など場面によって使い分けるのも便利です。
▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS

PJ-T3DSとPJ-T3ASの共通の特徴
続いて、PJ-T3DSとPJ-T3ASに共通して搭載されている機能や特徴について紹介していきます。
心地よいリズム風
両モデル共に、リズム風を採用しています。
風の強弱を変化させる設計で、自然に吹き抜けるようにゆらぎのある風を届けます。
プラズマクラスター7000の風
シャープ独自のプラズマクラスターは、空気中の水や酸素をイオン化して発生させることで、カビや細菌と反応し、その作用を抑制させることで空気を浄化する仕組みです。
少々ざっくりし過ぎの説明ですが、衣類に使用すれば生乾きのいやなにおいを抑えて、料理のにおいや汗臭、タバコ臭などの生活臭を抑制することができます。
扇風機で涼しくなりながら、空気もきれいにしてくれる嬉しい機能です。
プラズマクラスター適用床面積
プラズマクラスターが適用される床面積は、両モデル共通して17㎡(10畳ほど)です。
一般的なリビングなら全体にくまなくイオンが広がるため、快適かつ清潔ですよね。
▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS

おやすみモードで夜も快適
寝る前に扇風機をつけても、途中でタイマーが切れて目覚めてしまった経験のある人も多いと思います。
おやすみモードに設定することで、切タイマーと連動しながら風量を徐々に下げることで自然な眠りを守ります。

チャイルドロック
小さいお子さんのいたずらで誤作動や事故を防ぐためのチャイルドロックも、両モデルに共通して搭載されています。
回っている羽根が気になっていたずらしたくなる……そんな思い出もありますが怪我をしたら大変です。
操作部で簡単に設定できるので、お子さんやペットのいるご家庭では常にチャイルドロックにしておくことをおすすめします。
▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS

PJ-T3DSとPJ-T3ASの違いを比較まとめ
シャープのプラズマクラスター扇風機、PJ-T3DSとPJ-T3ASについて違いを比較しながら、どっちがどんな人におすすめかまとめてきました。
両モデルを比較すると、装備されているモーターが異なるため、スペックは大きく違っていました。
PJ-T3DSはDCモーターを採用することにより、風量や首振り角度を細かく設定できて、さらに消費電力も抑えられています。
さらに、より自然の風に近づけたネイチャーウイングも魅力的です。
PJ-T3DSはシンプル機能で本体価格も手頃ながら、消費電力は少し高めですが、高さの調節ができる点はとても便利です。
使用頻度や目的、生活パターンによってどっちを選ぶかじっくり検討してみてくださいね。
シャープのプラズマクラスター扇風機、PJ-T3DSとPJ-T3ASを検討中の人や、どっちを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3DS

▼プラズマクラスター扇風機PJ-T3AS
