Roborock(ロボロック)S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめか紹介していきます。
ロボット掃除機業界はまさに各社しのぎを削る勢いで進化していますが、今回紹介するロボロックの2アイテムもかなりのハイスペックとなっています。
S8 MaxV Ultraは2024年8月に発売された最新機種、一方のS8 MaxV Ultraは2023年7月発売の従来機種です。
両者の違いは以下の通りですが、たった1年でこんなに進化するのかと驚くほどです。
- 吸引力
- サイドブラシがあるか
- 壁キワモップ
- モップの振動回数
- モップリフトの高さ
- 全自動ステーションの機能
- 障害物回避のスペック
- 汚れの自動検知
- 通話ができる見守り機能
- 音声アシスタントが内蔵されているか
どれもこれもアップグレードしている印象で、どこまで高機能なのか楽しみになりますよね。
本文では、ロボロックS8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いを比較し、どっちがどんな人におすすめか詳しく紹介していきます。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
▼ロボロックS8 Pro Ultra
S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いを比較
ロボロックS8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いは以下の通りです。
吸引力が大きくアップ
S8 MaxV Ultra の吸引力は10,000Paと、6,000PaだったS8 Pro Ultraと比べて大きくアップしています。
ロボット掃除機の新製品がリリースされる度に、まるで吸引力競争のようにどのモデルも進化していますが、S8 MaxV Ultraでは10,000Paという大台に乗りました。
従来であれば5,000Paでもかなりのハイレベルとされていましたが、それを超える6,000Paさえも大きく上回る吸引力には驚かされますよね。
ペット砂のような粒状のゴミやお菓子の食べカス、絨毯の奥の見えないハウスダストもスッキリです。
サイドブラシの有無
S8 MaxV Ultraには新たにサイドブラシが追加されました。
ロボット掃除機はそれ自体が曲線形であることが多いため、お部屋の四隅や壁際までカバーすることは難しいといわれてきました。
そこにサイドブラシを付けることによって隅に溜まったゴミをかき出し、さらにブラシは伸縮性があるためよりキワの部分に近付くことも可能になり、壁際カバー率100%を実現しました。
壁キワモップを新搭載
モップ清掃についてもお部屋の隅や壁際をカバーできるように「壁キワモップ」が新搭載されています。
1分間あたり最大約185回転しながら、壁際の1.68mmまで近付いて水拭きをするので、汚れを残す心配も激減しています。
モップの振動回数
S8 MaxV Ultraのモップ清掃は、しっかりと加重しながらで1分間に最大4,000回の振動をすることで、汚れをパワフルに拭き取ります。
S8 Pro Ultraは最大3,000回の振動なので、さらに高速に振動することで頑固な汚れにも対応します。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
▼ロボロックS8 Pro Ultra
モップリフトの高さ
カーペットセンサーが付いていて、カーペットを感知すると自動でモップをリフトアップする点については両モデルとも共通していますが、S8 MaxV Ultraでは高さが2cmに大幅アップしました。
S8 Pro Ultraでは5mmのリフトアップだったので、大きく進化した点の一つです。
ちなみに、水拭きだけをする際にはメインブラシの方を持ち上げてくれるので、水拭きしたところにゴミが付着する心配もありません。
全自動ステーションの機能
ゴミ収集に自動給水、モップの洗浄から乾燥まで引き受けてくれる全自動ステーションの機能も進化しています。
- S8 MaxV Ultra:ゴミ収集、自動給水、モップ温水洗浄、熱風乾燥、洗剤の自動投入
- S8 Pro Ultra:ゴミ収集、自動給水、モップ常温水洗浄、熱風乾燥
S8 MaxV Ultraではモップの洗浄が温水(60℃)となり、さらにユニリーバ製の専用洗剤(別売り)が自動投入されるようになりました。
温水洗浄と洗剤により、モップ除菌率は99.99%となっています。
あらかじめ580mlの大容量洗剤専用タンクに専用洗剤を入れておけば、必要な分だけ洗剤を自動投入してくれるので、その都度補充する必要はありません。
S8 Pro Ultraも洗剤を使用できますが、こちらは清水タンクに水道水と一緒に入れる方法となります。
障害物回避性能もアップ
障害物回避性能も大幅にアップしています。
S8 MaxV Ultraは、床の上に何があるかをAIが瞬時に分析、認識することで、最大で73種類の物体を回避することが可能です。
さらにLEDフィルライトを搭載することで、暗い部屋でも対応します。
一方のS8 Pro Ultraが認識できる障害物は11種類なので、かなりのアップグレードといえます。
お掃除の際に邪魔になりがちなケーブルやファブリック類、スリッパ、扇風機の台座などもきちんと認識し、衝突や巻き込みが起こる心配もありません。
汚れの自動検知機能
S8 MaxV Ultraには、汚れを自動で検知する機能も追加されています。
大きなゴミを発見すると自動で吸引力を上げ、床にこびり付いたしつこい汚れがあると吸引清掃を停止して水拭きのみを強力に行います。
清掃モードを自動で変更するため、汚れたところを気付かないうちにお掃除してくれているかも知れません。
この機能はアプリの「スマートプラン」で設定することが可能です。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
▼ロボロックS8 Pro Ultra
通話ができる見守り機能が追加
カメラ機能の付いたロボット掃除機も近年では増えていますが、S8 MaxV Ultraにも新たに搭載されています。
留守番中の見守りカメラ、ペットカメラとして室内の様子をリアルタイムで確認ができると同時に、お家にいる家族とマイクを通じて相互通話も可能です。
ペットを飼っている人なら、ペットを見つけると自動で写真を撮影する「ペットスナップ」機能もおすすめです。
音声アシスタント内蔵
どちらのモデルも、スマートスピーカーを利用した音声アシスト機能があり、Amazon AlexaとGoogleアシスタント、Siriに対応していますが、S8 MaxV Ultraは本体に音声機能が内蔵されています。
スマートスピーカーを使わなくとも、本体に声で指示することが可能なので、よりシンプルに使えます。
価格について
これだけのハイスペックモデルなら、お値段もかなり気になるところですよね。
ロボロック公式販売サイトでの定価は、S8 MaxV Ultraが307.780円と30万超え、一方のS8 Pro Ultraは229,500円となっています。
ハイスペックなりにかなりのお値段ではありますが、キャンペーンやセールになるとかなりお得に購入ができるようですよ。
ちなみに価格.comで調べたところS8 MaxV Ultra は20万円前後、S8 Pro Ultraは15万円前後から取り扱いがあるようです。
情報は記事作成時点の2024年9月11日のものなので、今後変動する可能性が高いため、常に最新の情報をチェックしてくださいね。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
▼ロボロックS8 Pro Ultra
S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いを表で比較
S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いを表で比較してみました。
特徴 | S8 MaxV Ultra | S8 Pro Ultra |
---|---|---|
吸引力 | 10,000Pa | 6,000Pa |
サイドブラシ | あり | なし |
壁キワモップ | 新搭載 | なし |
モップの振動回数 | 1分間に最大4,000回 | 1分間に最大3,000回 |
モップリフトの高さ | 2cm | 5mm |
全自動ステーションの機能 | ゴミ収集、自動給水、モップ温水洗浄、熱風乾燥、洗剤自動投入 | ゴミ収集、自動給水、モップ常温水洗浄、熱風乾燥 |
障害物回避性能 | AIが73種類の物体を回避可能 | 11種類の物体を回避 |
汚れの自動検知機能 | あり | なし |
通話ができる見守り機能 | あり | なし |
音声アシスタント内蔵 | あり | スマートスピーカーが必要 |
価格 | 約307,780円 | 約229,500円 |
この表から、S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの機能の違いが一目で比較できると思うので、どちらのモデルがニーズに合っているか比較する際の参考にしてみてくださいね。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
▼ロボロックS8 Pro Ultra
S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraどっちがおすすめ?
ここに書く
ロボロックS8 MaxV UltraがS8 Pro Ultraに比べてどのように進化したか紹介してきましたが、どっちがどんな人におすすめかまとめてみました。
S8 MaxV Ultraがおすすめの人
- お掃除レベルをとことん上げたい人
- 回避性能に高いレベルを期待する人
- ペットカメラとしても活用したい人
この記事で紹介している2つのモデルの大きな違いは、お掃除のレベルに尽きるともいえます。
吸引力はもちろんのこと、壁際カバー性能に水拭きモップの振動回数、汚れの自動検知機能など多くの点でS8 Pro Ultraに比べて進化しています。
さらに障害物回避についても、認識する物体が11種類から73種類と大きく増えており、床にモノをある程度置いていても支障がないほどです。
お値段はそれなりに張りますが、忙しくてお掃除はお任せしたい人にぴったりといえますよね。
見守りカメラが付いている点も魅力的で、ペットの様子を外出中に確認できる安心感、そして写真まで撮影してくれる、いわばサービスともいえる機能も惹かれます。
お値段に比例しながらも、全てのニーズを満たしたパーフェクトなロボット掃除機といっても過言ではないと思います。
S8 Pro Ultraがおすすめの人
- 型落ちにはなってもお手頃価格で購入したい人
- 部屋にモノが少ないので、障害物回避は重要視しない人
- 見守りカメラは必要ない人
型落ちとはいうものの、S8 Pro Ultraが総合力の高いロボット掃除機というのは間違いありません。
6,000Paの十分な吸引力に、最新モデルほどではないものの高速振動するモップ、全てお任せの自動ステーションが揃っているので、コスパは文句なしといえます。
認識する障害物は11種ではありますが、そもそもモノが少なく片付いていれば全く問題ありません。
見守りカメラについても、小さいお子さんやペット、介護中のご家族などがいないという場合はそれほど重要視されないかなと思います。
特に我が家には必要ないという機能を省きながら、コスパよく手に入れるのも賢い買い物といえます。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
▼ロボロックS8 Pro Ultra
S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultra共通の特徴
続いて、ロボロックS8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraに共通する機能や特徴について紹介していきます。
吸引と水拭き、ゴミ収集から洗浄~乾燥までお任せ!
細かな違いはあっても、吸引清掃とモップでの水拭き、ゴミ収集にモップの自動洗浄、乾燥までお任せできる点は両モデルに共通しています。
それらを全て人の手で行うことを考えたら、特に忙しい人にはかなりの負担ですよね。
ゴミを自動で収集したら、大容量のゴミバッグに約60日間収納しておける上に、0.3㎛までの微細な粒子も99.7%ブロックします。
熱風での乾燥は3段階(2時間、3時間、4時間)あるので、気温や湿度などに合わせて設定が可能です。
2本のメインブラシ
メインブラシについてはS8 MaxV Ultra、S8 Pro Ultraともに共通しています。
ラバー製の「デュアル(=2本の)メインブラシ」がパワフルに回転することで、カーペットの奥に潜んだハウスダストや細かなホコリも逃さずかき出します。
カーペット清掃での毛の除去率は従来モデルに比べて30%アップし、そのうえメインブラシカバーには「毛カッター」を付けることで毛の絡まりを低減しています。
段差の乗り越えは2cm
乗り越えられる段差の高さは、両モデルとも2cmです。
比較的フラットな間取りであれば何の問題もなく越えていけますし、敷居も2cm以内なら難なく乗り越えます。
カーペットセンサー
両モデルともに、カーペットセンサーが働いてモップをリフトアップする機能は前述しましたが、他にもカーペットに乗り上げると自動で吸引力を上げる機能もあります。
お掃除をした後に、再度カーペットだけを掃除する「カーペット念入りモード」もあるので、ホコリや花粉、ペットの毛などが特に気になる時に便利です。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
▼ロボロックS8 Pro Ultra
水拭き超強力モード
水拭きの際に便利な「水拭き超強力モード」も搭載されています。
吸引を停止して水拭きに専念する機能ですが、毎秒20cmまで速度を落として、人の手で雑巾がけをするようなゆっくり丁寧な拭き掃除をします。
お急ぎ掃除モード
例えばリモートで仕事をしている時など、手早くお掃除を済ませたいこともあるかもしれません。
そんな時は「お急ぎ掃除モード」で、通常のお掃除より約30%早く完了させることができます。
マッピングもスピードアップすることが可能で、「クイックマッピング」により最大6倍の速さでマップを生成します。
レーザーセンサーで瞬時のマッピング
S8 MaxV Ultra、S8 Pro Ultraのマッピング機能は、1分間に300回転するLDSレーザーセンサーによって行われます。
お部屋の掃除をしながら360°スキャンして、室内をリアルタイムにマッピングしながら障害物を避けていきます。
お掃除を重ねるごとに学習し、同じところを行ったり来たりする無駄な往復回数を最小限にしながらルートを作ります。
便利なアプリ機能
生成されたマップは、アプリによってスマホ画面に表示されます。
どの部屋をどんなルートでお掃除したかの確認もそうですし、アプリを使ってお掃除の順番、進入禁止エリアの指定など自由に設定できます。
前述した「水拭き超強力モード」や「お急ぎ掃除モード」も設定できますし、ユニークな所では床の木目や目地にそった拭き掃除も指示できます。
フロアマップは複数保存できるので、戸建てやメゾネットにも対応します。
また、アクセサリーや消耗品の交換時期もアプリでお知らせしてくれるので、早めにストックしておけます。
チャイルドロック
小さなお子さんやペットが触れて誤作動するのを防止する「チャイルドロック」も共通して搭載されています。
こちらもアプリで設定可能なので、心配な場合は初期設定の段階でしておくと良さそうです。
サイレントモードで夜間も安心
特に小さいお子さんがいるご家庭では、静音性も気になるところですよね。
両モデルともにサイレントモードが搭載されているので、気になる動作音を抑えたお掃除が可能です。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
▼ロボロックS8 Pro Ultra
S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いを比較まとめ
Roborock(ロボロック)S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめか紹介してきました。
2024年8月に発売されたばかりの新モデルS8 MaxV Ultraは、2023年モデルのS8 Pro Ultraに比べて、吸引力や壁際カバー、モップの回転数、障害物回避、見守りカメラ、音声アシスタント内蔵など多くの点でグレードアップしていました。
わずか1年でこれだけ進化するとは!と驚いたくらいです。
とはいえS8 Pro Ultraも6,000Paと十分なパワーがありますし、ゴミ収集に給水、モップの洗浄に乾燥を自動で行ってくれる高スペックモデルであることは間違いありません。
パワフルなメインブラシに多彩なモード、素早いマッピングに便利なアプリ機能などの共通点はS8 MaxV Ultraに引き継がれています。
価格についてはスペックに比例しているといえますが、キャンペーンやセールなどを利用してお得に手に入れるのがおすすめです。
S8 MaxV UltraとS8 Pro Ultraの違いを調べている人や、どちらを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
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