ロボット掃除機の頂点は?エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめか紹介していきます。
今やロボット掃除機市場は群雄割拠といいますか、お手頃なものから超ハイエンドモデルまで各メーカーがしのぎを削っている状況です。
今回はエコバックスとロボロックから、ハイスペックモデル「X5 PRO OMNI」と「S8 MaxV Ultra」の比較をしていきます。
別メーカーなので単純比較は難しいのですが、吸引力と壁際へのアプローチの近さ、洗浄水の温度についてはエコバックスX5 PRO OMNIがすぐれています。
一方、専用洗剤を自動投入できる点やモップリフトの高さで優っているのはロボロックS8 MaxV Ultraです。
両モデルそれぞれに際立った特徴があるため、どの機能を求めるかによってニーズははっきり分かれてくるかもしれません。
本文では、X5 PRO OMNIとS8 MaxV Ultraの違いを比較しながら、どっちがどんな人におすすめか併せて紹介していきます。
▼エコバックスX5 PRO OMNI
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを比較
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを比較していきます。
吸引力はエコバックスが上
まずは吸引力から見ていきます。
エコバックスX5 PRO OMNIは業界最高と謳われる12,800Pa、ロボロックS8 MaxV Ultraは10,000Paとなっています。
数値的にはエコバックスの方がかなり上回っていますが、ロボロックの10,000Paもロボット掃除機の吸引力として最高レベルであることは間違いありません。
各社ともどんどん吸引力が進化していく中、他の機能もあわせて検討しながらライフスタイルに合ったモデルを選んでいただければと思います。
壁際へのアプローチ力
ロボット掃除機の形状から、壁際の汚れまでは届きにくいと長いこと言われていました。
両モデルとも壁際までモップを届ける機能を強化しています。
X5 PRO OMNIは本体がD字型になったことで、よりブラシやモップが壁際や家具の脚部分にフィットしやすくなった他、モップが動くことで壁際1mmまでアプローチが可能になりました。
S8 MaxV Ultraは伸縮するサイドブラシで、四隅を100%カバーすると同時に、壁キワモップが壁際1.68mmまで近付いて隅々まで拭き上げます。
上記の通り、壁にどこまで近付けるかはごくわずかな差なので、いずれも壁際アプローチはかなり高いレベルといえます。
メインブラシの構造
メインブラシの構造もそれぞれ異なっていますが、どちらも「ブラシへの毛絡み」に対策がされています。
X5 PRO OMNIのメインブラシ、材質は毛なのでゴミや毛が絡みやすいのでは?と思ってしまいそうですが、「Zero Tangleテクノロジー」を採用し、毛の絡まりを限りなくゼロに近付けました。
21°に設定されたブラシ毛の角度と、吸い込んだ毛を真っ直ぐにしながら取り込む技術で、毛の絡まることによって起こる吸引力の低下も無くしています。
S8 MaxV Ultraは2本のラバーブラシがパワフルにゴミをかき出し、カーペットに潜んだ毛の除去率は従来品より30%もアップしています。
ラバーブラシはそれ自体に毛が絡みにくい特徴がありますが、メインブラシカバー内には毛カッターが付いているので、入り込んだ毛も絡まることなく吸い上げてくれます。
▼エコバックスX5 PRO OMNI
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
モップの洗浄温度
モップはどちらのモデルも自動で洗浄と乾燥が可能ですが、モップ洗浄の温度は異なります。
X5 PRO OMNIはこれまでにない70℃の高温で、モップの繊維に付着した油汚れはもちろん、菌やカビの繁殖も防ぎます。
一方のS8 MaxV Ultraの洗浄水は60℃ですが、こちらも油汚れ落としや菌対策に十分な温度です。
洗剤の自動投入はロボロックのみ
洗浄水の温度こそエコバックスを下回るものの、ロボロックには洗剤の自動投入機能が搭載されています。
ロボロックにはユニリーバ製の専用洗剤が別売りされており、より清掃効果を高めてくれています。
洗剤自体にはティーツリーオイルが配合されていて、さわやかな香りと共に汚れをスッキリきれいに落としてくれます。
洗剤専用のタンクは580mlの大容量なので、約3ヶ月ごとに補充しておけば、お掃除の度に自動で洗浄水に投入されます。
障害物回避性能
X5 PRO OMNIとS8 MaxV Ultraはいずれもすぐれた障害物回避性能を搭載しており、単純比較こそできないものの一つずつ紹介していきますね。
X5 PRO OMNIはAI技術を駆使したすぐれた障害物回避機能をもち、床に落ちている物体や動いているペットも認識します。
さらに目立つ汚れを識別して念入りに水拭きする機能も持ち合わせています。
S8 MaxV UltraはAIカメラが瞬時に物体を分析して、認識可能な物体は最大で73種に上ります。
LEDライトで暗闇でも問題なく物体をとらえるので、お部屋の状態を問わず走行が可能です。
どちらもAIを駆使し、甲乙つけがたいところはありますよね。
▼エコバックスX5 PRO OMNI
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
段差を乗り越える高さ
お家の中にある段差を乗り越える高さにも違いがあります。
- X5 PRO OMNI:2.2cm
- S8 MaxV Ultra:2.0cm
エコバックスのX5 PRO OMNIは業界最高レベルの2.2cmを実現しています。
ロボロックS8 MaxV Ultraはそれには及ばないものの、2cmの段差を乗り越えるので十分優秀といえます。
モップリフトの高さ
- X5 PRO OMNI:1.5cm
- S8 MaxV Ultra:2.0cm
カーペットを検知して、自動でモップを持ち上げる機能については両モデルとも共通しています。
X5 PRO OMNIのリフトアップ高さは1.5cmなので、一般的なカーペットなら濡らす心配もありません。
S8 MaxV Ultraは2cmとしっかり持ち上げてくれるので、毛足の長いカーペットの上を通過する時により安心です。
Apple Watchで操作できるか
スマホアプリで操作できるロボット掃除機は今や当たり前ですが、X5 PRO OMNIはスマホだけでなくApple Watchも操作が可能です。
詳細な指示はできないまでも、お掃除のスタート/ストップ、お掃除状況の確認などができます。
価格について
ハイスペックロボット掃除機は、その価格も気になるところですよね。
この記事を作成している2024年9月25日時点での楽天価格では、X5 PRO OMNIが209,800円、一方のS8 MaxV Ultraが197,780円となっています。
12,000円ほどの価格差なので、価格だけを決め手にする人は多くないと思いますが、わが家に欲しい機能はどっちなのかをじっくり検討するのがベストですよね。
尚、価格は日々変動する可能性が高いので、常に最新の情報をチェックすることをおすすめします。
▼エコバックスX5 PRO OMNI
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを表で比較
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを表で比較してみました。
特徴 | エコバックスX5 PRO OMNI | ロボロックS8 MaxV Ultra |
---|---|---|
吸引力 | 12,800Pa | 10,000Pa |
壁際へのアプローチ力 | ブラシやモップが壁際1mmまでアプローチ可能 | 壁キワモップが壁際1.68mmまでアプローチ可能 |
メインブラシの構造 | 毛ブラシ、Zero Tangleテクノロジー採用 | ラバーブラシ、毛カッター搭載 |
モップの洗浄温度 | 70℃ | 60℃ |
洗剤の自動投入 | なし | 洗剤の自動投入機能あり |
障害物回避性能 | AIによる高度な障害物回避 | AIによる高度な障害物回避 |
段差を乗り越える高さ | 2.2cm | 2.0cm |
モップリフトの高さ | 1.5cm | 2.0cm |
Apple Watchでの操作 | 可能 | 不可 |
価格 | 約209,800円 | 約197,780円 |
エコバックスX5 PRO OMNIはメインブラシの構造やモップの洗浄温度で優位性がある一方で、ロボロックS8 MaxV Ultraはモップリフトの高さや洗剤の自動投入といった機能で異なります。
最終的な選択は、個々のニーズによって来てしまうので、何を重視するかゆっくり検討されてくださいね。
▼エコバックスX5 PRO OMNI
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraどっちがおすすめ?
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを比較してきましたが、どっちがどんな人におすすめなのかも併せて紹介します。
エコバックスX5 PRO OMNIがおすすめの人
- 吸引力は高ければ高いほどいい人
- 汚れたところを集中的に掃除したい人
- モップをより清潔に保ちたい人
X5 PRO OMNIは史上最高レベルの12,800Paの吸引力なので、吸引力重視なら断然おすすめです。
これまでの常識をひっくり返すほどの数値なので、どれくらい凄いのか純粋に使ってみたいとも思いますよね。
そして、AIが障害物だけではなく汚れも認識するため、調味料をこぼした等のひどい汚れにも自動的に対応し、きれいになるまで徹底的に掃除する点も魅力です。
モップの洗浄温度も70℃と、手では触れないほどの高温なので、油汚れ落としや除菌などより期待が持てますよね。
ロボロックS8 MaxV Ultraがおすすめの人
- 洗剤を使ってしっかり水拭きしたい人
- 毛足の長いカーペットを敷いている人
- 床にモノを置きがちな人、家具を多めに置いている人
S8 MaxV Ultraは別売りの専用洗剤と合わせて使うことで、ティーツリーのさわやかな香りと洗浄効果をプラスすることが可能です。
しかもタンクに入れておけば自動で必要な分を投入してくれるので手間も要りません。
モップリフトの高さも2cmと十分なので、毛足の長いカーペットを敷いていてちょっと心配という人にも安心して使えますね。
そして73種類もの物体を識別できるので、床にモノを置きがちな方や(ペットがいるとどうしてもペット用品が多くなりますよね)、家具を多めに置いているという人にもおすすめです。
▼エコバックスX5 PRO OMNI
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの共通の特徴
続いて、エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraに共通する機能や特徴についてまとめていきますね。
吸引と水拭きが1台で完結
ハイスペック、エントリーモデル問わずに、吸引と水拭きが1台でこなせる機種が増えています。
もちろんX5 PRO OMNIとS8 MaxV Ultraも1台で吸引と水拭きを高いレベルでこなしてくれるので、お掃除をどこまでも楽にしてくれる点では共通しています。
ゴミ収集からモップ洗浄、乾燥まで全自動
S8 MaxV Ultraの洗剤自動投入は別としても、ゴミ収集にモップの温水洗浄、熱風乾燥までこなす自動ステーションについても両モデル共通しています。
文字通り何もせずに家中がきれいになり、モップのメンテナンスまで何もかもお任せといった感じです。
さらに、モップを洗浄するトレイ部分もセルフクリーニングするため、お手入れの手間が大きく省ける点も共通しています。
センサーでカーペットを検知
フローリングとカーペットを同じ力で吸引すると、どうしてもカーペットにはゴミが残ってしまいがちです。
X5 PRO OMNIとS8 MaxV Ultraどちらも、センサーがカーペットを自動検知し、カーペットに乗ると自動で吸引力を上げるため、毛足に潜んだ微細なゴミやハウスダスト、ペットの毛などもしっかり吸い込みます。
お部屋を瞬時にマッピング
マッピング機能についても全く同じということではありませんが、非常にハイレベルです。
X5 PRO OMNIは3Dマップを正確に描写し、高いカバー率を誇ります。
家具を動かしたりペットが動いたりといったリアルタイムで室内環境の変化が起きても、走行経路を柔軟に組み立てていきます。
S8 MaxV Ultraは、LDSレーザーセンサーが毎分300回転し、掃除しながらお部屋を360°スキャン&マッピングします。
お掃除を重ねることによって、効率の良いルートを学習していきます。
見守りカメラと通話機能
掃除機でありながらカメラ機能や通話機能がある点は両モデル共通しています。
ペットカメラとしても活用したい人や、在宅中の家族の様子を見たい人には、別途カメラを買う必要がないので便利ですよね。
独自の音声アシスタント機能
X5 PRO OMNIには音声アシスタントYIKO(イコ)、S8 MaxV Ultraにもインテリジェント音声アシスタントが内蔵されています。
本体に直接話しかけるだけでお掃除がスタートできますし、Amazon Alexaなどのスマートスピーカーを介すことも可能です。
専用アプリで最適なお掃除
どちらのモデルも、専用アプリを使ってお掃除を自由自在にカスタマイズできます。
アプリでできることの全てが同じというわけではありませんが、お掃除のスケジュール設定、進入禁止エリア、水拭き禁止エリア、お掃除する部屋の順番などは共通しています。
便利機能が満載の両アプリですが、なかでもS8 MaxV Ultraは「タップしてペットを探す」「目地に沿って掃除する」などユニークな操作も可能です。
▼エコバックスX5 PRO OMNI
▼ロボロックS8 MaxV Ultra
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを比較まとめ
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを比較し、どっちがどんな人におすすめかまとめてきました。
欲しい機能を全て兼ね備えた、ロボット掃除機の頂上決戦といっても過言ではない程の両モデルですが、比較するといくつかの違いがあり、それぞれに個性的な機能が搭載されていました。
X5 PRO OMNIは圧倒的な吸引力と、汚れを検知して徹底的に清掃する点、モップを70℃の高温で洗浄する点がすぐれています。
一方のS8 MaxV Ultraは吸引力こそ及ばないものの10,000Paとハイレベルで、73種類もの物体識別、リフトアップの高さ、洗剤を自動投入して清掃効果を高めるといった点がすぐれています。
いずれも劣らない高機能のロボット掃除機、価格差が極端に大きいわけでもないので、どの機能が我が家に必要なのかを慎重に検討されることをおすすめします。
エコバックスX5 PRO OMNIとロボロックS8 MaxV Ultraの違いを調べている人、どちらを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼エコバックスX5 PRO OMNI
▼ロボロックS8 MaxV Ultra