エコバックスロボット掃除機、X5とT30の違いをシリーズごとに比較し、どっちがどういった人におすすめしたいか紹介していきます。
新製品がリリースされる度に驚く程の進化を見せるエコバックスのロボット掃除機ですが、今回はハイエンドモデルを擁する2シリーズを比較していきます。
この2シリーズの主な違いは以下の通りです。
- 吸引力
- 本体およびステーションの形状とサイズ
- モップリフトと乗り越えられる段差
- 最大稼働時間
- マッピング機能
- 見守りカメラの有無
今回、X5シリーズからはX5 OMNI、X5 PRO OMNI、T30シリーズからはT30 OMNI、T30 PRO OMNIの計4種の比較となりますが、「PRO」が付くことで追加された機能があるのも要注目です。
本文では、エコバックスDEEBOT X5とT30についてシリーズごとの違いを比較し、どっちがどんな人におすすめなのか、また共通する機能は何なのか詳しく紹介していきます。
▼エコバックスDEEBOT X5 OMNI
▼エコバックスDEEBOT X5 PRO OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT PRO T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30S PRO
エコバックスX5とT30の違いを比較
エコバックスX5とT30の違いを比較していきます。
同ブランドのシリーズ違いということで、商品コンセプトも異なるため、全くの単純比較ということにはなりませんが、各々とても個性的な製品です。
吸引力
吸引力はいずれもロボット掃除機の中でも最高レベルの数値ではありますが、X5は12,800Pa、T30は11,000Paと、X5シリーズの方が上回っています。
X5は2024年の8月、T30はそれより前の4月発売ですが、エコバックスのDEEBOTが物凄いスピードで進化を遂げている分、後に発売された方が吸引力が高いのも頷けます。
どちらも業界最高レベルであることは間違いないので、他の特徴や機能も比較しながら選ぶのがおすすめです。
本体、ステーションの形とサイズ
X5シリーズは、本体を一目見るだけで「これまでとは違う」となりますよね。
古代ローマの建築技術にヒントを得たという、アルファベットのDをかたどった個性的なフォルムで、より壁際にフィットしやすくなっています。
さらに高さも10cmを切っていて、狭い隙間に入りやすいのも特徴です。
本体のサイズは以下の通りで、X5は全体的に一回り~二回りコンパクトですね。
- X5:幅319×奥行き346×高さ95mm
- T30:幅353×奥行き351×高さ104mm
T30シリーズの本体は従来同様の円形となっていますが、ステーションの形状が独特です。
X5はスッキリとした四角形なのに対し、T30は水タンクが上部に乗った形になり、生活感を感じる見た目ではありますが、水タンクの取り外しがしやすく、残量がすぐにわかるようになっています。
さらに高さが抑えられており、圧迫感を感じにくい見た目となっています。
ステーションのサイズはそれぞれ以下の通りです。
- X5:幅394×奥行き443×高さ527.5mm
- T30:幅409×奥行き490×高さ480mm
モップリフトと段差乗り越え
モップリフトと段差乗り越えの高さは、いずれもX5がすぐれています。
いずれもカーペットやラグを検知すると自動でモップを持ち上げて走行を続けますが、X5シリーズは1.5cmと十分な高さです。
一方のT30は0.9cmと、1cmにあと少しといったところですが、一般的なカーペットなら問題ないレベルです。
乗り越えられる段差については、X5が業界最高レベルの2.2cm、T30は2.0cmです。
大部分のロボット掃除機は2cmを乗り越えますが、X5では2.2cmと業界最高レベルです。
▼エコバックスDEEBOT X5 OMNI
▼エコバックスDEEBOT X5 PRO OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT PRO T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30S PRO
最大稼働時間
フル充電からの最大稼働時間は、エコバックス公式サイトによるとX5が260分(4時間20分)、T30が200分(3時間20分)と、X5の方が1時間長くなっています。
とはいえ、いずれも充電残量が少なくなると自動でステーションに戻り、充電および再開しますので、参考までの比較です。
マッピング機能のスペック
エコバックスロボット掃除機のハイエンドモデルであれば、マッピング機能がすぐれているのは言うまでもありません。
それでも、X5はTrueMapping3.0、T30はTrueMapping2.0といったようにバージョンが異なります。
X5に搭載されているTrueMapping3.0は、Dual-laser Lidarを採用することで従来の24倍もの反応速度を実現しています。
TrueMapping2.0もDEEBOTの多くの機種に採用されており、迅速かつ正確なマッピング機能があります。
見守りカメラがあるかどうか
X5シリーズには見守りカメラ機能があります。
見守りカメラが必要かどうかは、ライフスタイルによって大きく分かれるところかと思います。
仕事中にペットを留守番させているなど、ペットカメラの購入を考えている人なら、カメラを兼ねるロボット掃除機を選ぶのも有りです。
価格について
価格については機種ごとに異なりますので個別に紹介しますね。
エコバックス公式サイトにて、記事作成時点(2024年10月16日)での価格は以下の通りです。
X5 OMNIが189,800円、X5 PRO OMNIが209,800円と、ブランド内でも最高価格帯レベルですが、T30 OMNIは169,800円、T30 PRO OMNIは166,800円と若干お手頃となっています(それでも高スペック高価格には間違いありませんが)。
購入するにあたっては、どこまでの機能が必要か予算はどれくらいか……といったことをじっくり検討されることをおすすめします。
尚、価格は日々変動する可能性が高いため、常に最新の情報をチェックしてくださいね♪
▼エコバックスDEEBOT X5 OMNI
▼エコバックスDEEBOT X5 PRO OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT PRO T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30S PRO
エコバックスX5とT30の違いを表で比較
ここまでご紹介したエコバックスX5とT30の違いを表で比較してみました。
項目 | エコバックスX5 | T30 |
---|---|---|
吸引力 | 12,800Pa | 11,000Pa |
本体形状 | D型フォルム | 丸型 |
本体サイズ | 幅319×奥行き346×高さ95mm | 幅353×奥行き351×高さ104mm |
ステーションサイズ | 幅394×奥行き443×高さ527.5mm | 幅409×奥行き490×高さ480mm |
モップリフト | 1.5cm | 0.9cm |
段差乗り越え | 2.2cm | 2.0cm |
最大稼働時間 | 260分 | 200分 |
マッピング機能 | TrueMapping3.0 | TrueMapping2.0 |
見守りカメラ | あり | なし |
価格 | 189,800円〜209,800円 | 166,800円〜169,800円 |
X5シリーズは、より高い吸引力、モップリフトの高さ、段差乗り越え能力があり、また、より高度なマッピング機能と見守りカメラも搭載しています。
形状もコンパクトで、デザイン面でも隅々の掃除がしやすいという特徴があります。
一方、T30シリーズは若干価格が抑えられているものの、X5に比べてスペックで若干見劣りする部分がありますが、それでも高いレベルの性能を持っています。
機能と予算を考慮して最適なモデルを選ぶ際の参考にしていただけたら嬉しいです。
▼エコバックスDEEBOT X5 OMNI
▼エコバックスDEEBOT X5 PRO OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT PRO T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30S PRO
エコバックスX5とT30どっちがおすすめ?
エコバックスDEEBOT X5とT30シリーズの違いを比較してきましたが、どっちをどんな人におすすめしたいかまとめていきますね。
エコバックスX5シリーズがおすすめの人
- 価格が高くとも吸引力を重視したい人
- 狭い場所や家具の下に入れるサイズを求める人
- 家の中に段差が多い、またはラグやカーペットを多用している
- より高度なマッピング機能を求める
- 見守りカメラとしても活用したい
吸引力にすぐれているX5シリーズは、価格が高くとも魅力的ですよね。
もちろんT30も11,000Paとかなりのハイレベルなので、吸引力以外にも重視したいポイントと合わせて選ぶのがベストと思います。
そしてX5シリーズはD字型のスッキリとした本体に、10cmを切る高さなので、狭い場所やお部屋の隅、ローテーブルの下なども楽々お掃除できます。
2.2cmまでの段差を乗り越えるため、戸建てにありがちな高めの敷居がネックでロボット掃除機をためらっている人にも一考の価値がありますし、モップリフトが1.5cmということでラグを多用していても毎回片付ける手間が省けそうですよね。
マッピング機能についても1つ上のバージョンなので、どうせなら最新で最高のモデルを選びたい人にぴったりです。
見守りカメラが搭載されているのもX5シリーズなので、ペットカメラや安全のために室内カメラを導入したいという人にも便利です。
エコバックスT30がおすすめの人
- 吸引力が高レベルなら、少しでも価格が安い方がいい人
- 水タンク残量がわかりやすく、シンプルに使いたい人
- 見守りカメラは特に必要ない人
T30シリーズは吸引力も11,000Paと申し分ない高さで、後述しますが壁際へのアプローチやブラシへの毛がらみ防止についても非常にすぐれています。
それでいてX5に比べて低価格なので、ハイスペックなロボット掃除機を求めるなら非常におすすめです。
ステーションはこれまでにないデザインで、水タンクが上に乗っています。
水の残量がわかりやすく、タンクのお手入れもしやすいのも利点です。
また、見守りカメラは特に必要ない、それで価格が安くなるならという人にはT30シリーズ一択になるかもしれません。
いずれにしてもニーズと価格の慎重なすり合わせが必要といえますね。
▼エコバックスDEEBOT X5 OMNI
▼エコバックスDEEBOT X5 PRO OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT PRO T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30S PRO
エコバックスX5とT30の共通の特徴
次に、エコバックスDEEBOT X5とT30、各シリーズに共通して搭載されている特徴や機能を紹介していきます。
高レベルの吸引とモップ清掃
吸引力こそ若干の差がありますが、両シリーズともに高レベルの吸引清掃&水拭きモップ清掃が1台で賄えます。
高い吸引力に加えて、丸型モップが加圧しながら高速回転し、汚れをこそげ落としていきます。
モップを貼り付けて通過するだけではないので、床のしつこい汚れを取りたいというニーズにぴったりです。
ゴミ収集からモップ乾燥までオールインワン
ステーションの形状や構造には違いがありますが、X5、T30両シリーズともに、自動でのゴミ収集からモップ洗浄、乾燥まで行ってくれるオールインワンタイプです。
お掃除の度にゴミ捨て、モップを手洗いして干す作業……それが一切必要ありません。
一度使ってしまったらもう戻れないと思うほどに、お掃除の面倒くささ、煩わしさを取り除いてくれるのがDEEBOTのハイエンドモデルです。
モップ温水洗浄&熱風乾燥
上記の補足となりますが、モップの洗浄水は70℃とかなり熱い温度です。
お風呂の温度が40℃と考えると、手で触れるには熱すぎる温度ですよね。
キッチンを掃除した後の油汚れや、ペットが粗相してしまった床を拭いた後でも、油分を溶かして雑菌もやっつけてくれる、高温での洗浄です。
さらに熱風で乾燥することで、モップに菌が繁殖するのを防ぎ、清潔さを保ってくれます。
手洗いで干すことを考えると、生乾きになることも考えられるので、衛生的に大きな安心感がありますよね。
壁際までキレイに!
X5、T30シリーズいずれも、壁際へのアプローチ能力にすぐれています。
TruEdgeアダプティブエッジモップ機能は、回転する丸型モップが壁に向かって動くことで、壁際1mmまで近付き、カバー率100%を実現しています。
ホコリが溜まりがち、だけどブラシやモップが届かない壁際やお部屋の隅も、ストレスなくスッキリお掃除できます。
ZeroTangleで毛がらみ防止
ブラシの構造は、ZeroTangleテクノロジーを採用し、毛が絡まってしまうのを防ぎます。
掃除機のメインブラシ、特に毛のブラシだと髪の毛が絡まってしまうことが非常に多いですよね。
長い髪や長毛種のペットの毛などが絡まると、ひどい時はハサミで切る必要が出てきたりと悩みの種ですが、エコバックスのX5、T30シリーズではそれを一気に解決しました。
21°に計算されて植毛されたブラシ毛は帯電加工が施されており、絡まり防止ローラーブラシの働きで、吸い込んだ毛をまっすぐにして内部に取り込む仕組みになっています。
お掃除の後にブラシのメンテナンスをする必要性もかなり減りますので、トータルでお掃除が楽になるのは間違いなさそうですね♪
「PRO」が付くことによる違い
ここまで、X5、T30シリーズそれぞれに共通する機能や特徴を紹介してきましたが、次に両シリーズに共通して「PRO」が付くことで異なる点を挙げていきます。
こちらは以前の記事でも触れていますので、よろしければご覧になってくださいね。
「PRO」2モデルは障害物回避性能アップ
X5 PRO OMNIとT30 PRO OMNIは、障害物回避性能のバージョンがアップしています。
「PRO」の付いていないモデル(標準モデル)では、障害粒回避性能はTrue Detect3.0を採用しており、赤外線の力で物体の深度や輪郭を把握、つまり3Dスキャンします。
「PRO」の付いた2モデルでは、「AIVI 3D 2.0」つまりAI(人工知能)を搭載した「考えて進化する」障害物回避システムが採用されています。
障害物を3Dスキャンするのはもちろんですが、お掃除の回数を重ねることで回避機能がより精巧になっていきます。
音声アシスタント
エコバックス独自の音声アシスタント「YIKO」は、X5 PRO OMNIとT30 PRO OMNIにある機能です。
Amazon Alexaなどのスマートスピーカーを使用せずとも本体に話しかけるだけでお掃除をスタートさせられるので、操作がよりシンプルになっています。
徹底清掃の有無
徹底清掃とは、床の汚れが大きいところをセンサーで自動検知し、水拭きの回数を増やしてきれいになるまでお掃除する機能です。
こちらは今回比較した4モデルの中でT30 OMNIだけ“搭載されていない”機能なので、購入の際はご注意くださいね。
X5か、T30か、それぞれにPROが付いたモデルも考慮しながら「我が家に最適」なモデルを選んでいただければと思います。
▼エコバックスDEEBOT X5 OMNI
▼エコバックスDEEBOT X5 PRO OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT PRO T30 OMNI
▼エコバックスDEEBOT T30S PRO
エコバックスX5とT30の違いを比較まとめ
エコバックスロボット掃除機、DEEBOT X5とT30、2つのシリーズごとに違いを比較して、どっちがどんな人におすすめか紹介してきました。
いずれも個性的でスペックの高いモデルばかりですが、主な違いは吸引力、本体とステーションの形状、マッピング機能や見守りカメラの有無などがあります。
吸引力、マッピング機能、見守りカメラを重視したいならX5シリーズを、価格の手頃さとステーション形状の使いやすさを考えるとT30シリーズがおすすめといえます。
いずれも「PRO」が付くことで障害物回避性能と音声アシスタントがバージョンアップする点も要注目です。
いずれも壁際へのアプローチ能力や、モップの高温水洗浄&熱風乾燥、毛の絡みにくいブラシなど、DEEBOTの最新スペックが盛りだくさんな点は共通しています。
どこまでの機能が必要か? 予算はどのくらいか? など検討しながら楽しく選んでいただけたらと思います。
エコバックスX5とT30の違いを調べている人、購入を迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼エコバックスDEEBOT X5 OMNI
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