エコバックスのロボット掃除機、DEEBOT X5 PRO OMNIとX2 OMNIの違いを比較して、どっちをどういった人におすすめしたいか紹介していきます。
2024年の8月発売のDEEBOT X5 PRO OMNIですが、昨年2023年9月に発売されたX2 OMNIと比べてどの点が違っているのでしょうか。
早速公式サイトで調べてみたところ、大きく違っているのは以下の点についてです。
- 吸引力
- ブラシ構造
- モップをどこまで壁際に近付けるか
- 徹底清掃の有無
- モップ洗浄温度
- Apple Watchでも操作できるか
- 連続稼働時間
その他、本体サイズやタンク容量など細かな相違点もあります。
スペック的には相当高いレベルにある2モデルですが、本文ではDEEBOT X5 PRO OMNIとX2 OMNIの違いを比較して、どっちがどういった人におすすめしたいかまとめていきます。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI
DEEBOT X5 PRO OMNIとX2 OMNIの違いを比較
吸引力の違い
一般的なロボット掃除機は、5,000Paあれば非常に高いという印象ですよね。
最新モデルX5 PRO OMNIの吸引力は、12,800Paという驚異的な数値を実現しています。
一方のX2 OMNIは8,000Paと、こちらも相当高いレベルではありますが、それを遥かに超えてきたのには驚かされます。
メインブラシの構造
メインブラシの材質は、X5 PRO OMNIが毛ブラシ、X2 OMNIがゴム製で互換性はありません。
また、X5 PRO OMNIにはZeroTangleテクノロジーが採用されています。
これは、毛が絡まることを防止するのに特化するため、21°に計算されたブラシ毛の角度と、吸い込んだ毛を真っ直ぐにして内部に取り込む仕組みで、毛の絡みつきを限りなくゼロにする機能です。
X2 OMNIのブラシはゴム製で、それ自体が毛の絡まりにくい材質と構造です。
モップ機能の違い
モップ自体は両モデルともに加圧式の回転モップですが、X5 PRO OMNIは新機能として「TruEdgeアダプティブエッジモップ」を搭載しています。
これは、モップが回転しながら動くことで壁際に1mmまで近付くことで、これまで取り残していた壁際の汚れまで100%アプローチできる機能です。
モップが動く機能はX5 PRO OMNIで初めて採用されたので、壁際清掃についてはより優れているといえます。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI
再モップによる徹底清掃
X5 PRO OMNIは、AIが汚れの程度を判断・学習することで、汚れのひどい箇所を特定しターゲットにします。
例えばソースやケチャップ等をこぼした箇所を識別し、汚れの上を何度もモップで往復することで徹底的にきれいにします。
これはX5 PRO OMNIで初めて搭載された新機能です。
モップ洗浄温度の違い
モップを自動洗浄する点は両モデルとも同じですが、洗浄水の温度が異なります。
これまでモップの自動洗浄温度は、冷水(常温水)のものから40℃、50℃……と進化してきましたが、X5 PRO OMNIでは70℃にアップしました。
70℃というと手で触るにはちょっと熱くてイメージしにくいかもしれませんが、「緑茶の美味しい温度」と考えると温度感がわかりやすいでしょうか。
キッチン床の油汚れが付いてしまっても、熱いくらいの温水でしっかり溶かし出して落とすので、よりモップを清潔に保ち、床の二次汚染を防止します。
60℃洗浄のX2 OMNIも、もちろん高レベルの温水洗浄であることは間違いありません。
X5 PRO OMNI はApple Watchでも操作可能
共通の機能のところでも紹介しますが、両モデルともにアプリを使って清掃指示が簡単にできます(このクラスのロボット掃除機なら最早当たり前ですね^^)。
X5 PRO OMNIではスマホだけでなくApple Watchでも操作できるので、外出先で使うのがより便利になっています。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI
連続稼働時間
連続して使用できる時間とフル充電までどの位かかるかも若干ながら異なっています。
X5 PRO OMNIは最大175分、充電時間4時間45分で、X2 OMNIは最大161分、充電時間5.5時間です。
充電時間を見るとX5 PRO OMNIは1時間弱短くなっていますが、充電時間が少しでも短いと、急いでいる時に対応しやすいですよね。
いずれも充電残量が少なくなったら自動でステーションに戻って充電し、同じ場所から再開するため、あまり気にする必要もなさそうです。
ダストボックスと水タンクの容量
本体のダストボックス及び水タンクの容量にも違いがあります。
- X5 PRO OMNI:ダスト250ml、水タンク90ml
- X2 OMNI:ダスト420ml、水タンク180ml
ダストボックスと水タンクの容量は、X2 OMNIが大きく上回ります。
ブラシやモップの仕様が異なっている分、本体をコンパクトにまとめた時に容量が変わってくるのも当然といえますが、ゴミも自動収集され、給水も自動で行われるため使用感にはあまり影響しないと思われます。
本体の形状とサイズ
本体の形状は、X5 PRO OMNIがアルファベットのDのような形で、古代ローマ建築を参考にしたというこだわりです。
一方のX2 OMNIはスクエア形で、お部屋の角や隅っこにもしっかりフィットできる形状です。
- X5 PRO OMNI:幅313mm×奥行き346mm×高さ95mm
- X2 OMNI:幅320mm×奥行き353mm×高さ95mm
X5 PRO OMNIの方が若干ですがコンパクトになっており、高さは同じ95mmです。
10cmのすき間にも入り込むことが可能なので、ベッドの下やソファーの下など、これまで以上にスムーズにお掃除ができますね。
価格について
これだけのハイスペックなロボット掃除機となると、価格が気になるところですよね。
エコバックス公式サイトでは、X5 PRO OMNIが209,800円でX2 OMNIが239,800円と、従来モデルのX2 OMNIの方が高価です。
ちなみに価格.comで最安値を調べてみたところ、X5 PRO OMNIはリリース直後ともあって定価からほぼ変わらず、X2 OMNIは134,800円まで下がっていました。
ショップによっても取扱価格は日々大きく変わる可能性がありますし、セールやキャンペーン、クーポンなどの最新情報も詳しくチェックしながらの購入がベストといえます。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI
DEEBOT X5 PRO OMNIとX2 OMNIの違いを表で比較
以下は、エコバックスのX5 PRO OMNIとX2 OMNIの違いを比較した表です。
特徴 | X5 PRO OMNI | X2 OMNI |
---|---|---|
吸引力 | 12,800Pa | 8,000Pa |
メインブラシの構造 | 毛ブラシ、ZeroTangleテクノロジー | ゴム製ブラシ |
モップ機能 | TruEdgeアダプティブエッジモップ(壁際まで清掃) | 標準加圧式の回転モップ |
再モップ機能 | AIによる汚れ識別とターゲット徹底清掃 | なし |
モップ洗浄温度 | 70℃ | 60℃ |
操作可能デバイス | Apple Watchも含む | なし |
連続稼働時間 | 最大175分、充電時間4時間45分 | 最大161分、充電時間5.5時間 |
ダストボックスと水タンク | ダスト250ml、水タンク90ml | ダスト420ml、水タンク180ml |
本体の形状とサイズ | 幅313mm×奥行き346mm×高さ95mm | 幅320mm×奥行き353mm×高さ95mm |
価格 | 公式サイトで209,800円 | 公式サイトで239,800円 |
表にするとX5 PRO OMNIとX2 OMNIの主な違いが明確になりますよね。
どちらのモデルがニーズに合うかを比較検討する際の参考にしていただければ嬉しいです。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI
DEEBOT X5 PRO OMNIとX20 OMNIどっちがおすすめ?
DEEBOT X5 PRO OMNIとX2 OMNIの違いを比較してきましたが、どっちがどのような人におすすめなのでしょうか?
X5 PRO OMNIをおすすめしたい人
- 吸引力、壁際清掃といった清掃レベルの高さを求める人
- 髪の毛の絡まりがストレスになる人
- モップをより清潔に保ちたい人
X5 PRO OMNIは吸引力の大幅アップに加え、壁際へのモップアプローチ、汚れのひどい箇所の徹底清掃にも対応しています。
これまでのロボット掃除機に欲しかった機能をさらに追加した「完成系」ともいえるモデルです(今後もっと凄いモデルが出てきそうではありますが)。
最新かつ最強のスペックを求める人には文句なしといえます。
併せて、髪の毛やペットの毛が絡まるのを防ぐブラシも魅力的です。
長い髪や長毛種のペットの毛が絡まってしまいがちなのが悩みという人も多いと思いますが、絡まりを根本から防いでくれる安心感は大きいですよね。
モップを洗う温水もDEEBOT史上最高の70℃となり、よりモップを清潔に保ちたい人には安心できるポイントですよね。
X2 OMNIをおすすめしたい人
- 型落ちでも高スペックのロボット掃除機を安く求めたい人
- 髪の毛が絡まることについては特に気にならない人
X2 OMNIは昨年の9月に発売された時点では最強スペックといって過言ではないくらいでしたが、それを上回るスペックや新機能をもつX5 PRO OMNIがリリースされたことで、型落ち感はあるかもしれません。
それでも十分な吸引力にモップ清掃、ゴミ収集からモップ洗浄&高温乾燥まで賄ってくれる上にすぐれた障害物回避機能を持っています。
公式価格こそX5 PRO OMNIより高いようですが、ECサイト等を探せばお得に購入できそうですよね。
X2 OMNIのスペックなら十分という人や、髪の毛が絡まることは特に気にならないという人なら自信をもっておすすめできるといえます。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI
DEEBOT X5 PRO OMNIとX20 OMNI共通の特徴
続いて、DEEBOT X5 PRO OMNIとX2 OMNIに共通して搭載されている機能や特徴について紹介します。
吸引と水拭きが一体化
今では吸引と水拭きが一体となったロボット掃除機は珍しくありませんが、DEEBOTシリーズはその先駆けといっても過言ではありません。
当然ながらどちらのモデルも吸引と水拭きを1台でこなせますが、それでいて吸引力は業界最高レベル、モップも加圧し回転することでしっかり汚れを落とす点は魅力ですよね。
回転式加圧モップ
両モデルとも、円形のモップが1分間に180回という高速回転することで汚れをこすり落とします。
さらに、人が雑巾をかけるように適切な圧力が掛かるので、床にこびり付いた汚れもスッキリです。
自動ゴミ収集~モップ洗浄、乾燥のオールインワン
オールインワン、それもDEEBOTの上位モデルならもはや当然の機能ともいえますよね。
X5 PRO OMNIとX2 OMNI、いずれも自動でゴミを収集し、モップは温水で自動洗浄、その後は熱風で乾燥させるので、いわゆる「汚れ仕事」は必要ありません。
ゴミを集めた紙パックを捨てるのも数ヶ月ごと、あとはきれいな水を追加して汚れた水を捨てるだけなので、モップを手洗いして干す手間もなく、家事の大きな時短につながります。
障害物回避システム
障害物回避システムは、どちらのモデルもAIを駆使した「AIVI 3D 2.0」を採用しています。
AIビデオと3Dストラクチャードライトで家具や間取り、障害物を正確に識別、回避することはもちろんですが、動くものにも瞬時に対応するため、ペットのいるお部屋でも衝突することなく使用できます。
家具はもちろん、床に落ちている靴下、手袋、衣類、ラグ、マスク、ケーブル、粒子状の物体など数多くのモノを識別するので、巻き込みや衝突、お掃除を中断してしまう心配もありません。
そしてAIは学習するので、家具の移動や模様替えでお部屋の状況が変わった時にも難なく対応します。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI
アプリを使ったお掃除カスタマイズ
専用アプリを活用してお掃除をカスタマイズできる点も、両モデルに共通しています。
お掃除のスタート、ストップ、マップを呼び出してのエリア指定、禁止エリア指定、スケジューリング等、多彩な指示が可能なので、外出時やお仕事の合間に遠隔操作ができて便利です。
15mmの自動リフトアップ
両モデルとも、カーペットを掃除する時にもモップをつけたままで問題ありません。
カーペットを感知すると、濡れないように自動で15mmまでモップを持ち上げます。
さらにカーペットに上がるとパワーを引き上げるため、毛足の中に潜んだ細かなホコリも逃さず吸い取ります。
段差乗り越えは22mm
どのくらいの段差を乗り越えられるかも気になるところですが、多くのロボット掃除機は上限20mmまでというものが多いようです。
X5 PRO OMNIとX2 OMNIは22mmと、業界最高レベルまでの乗り越えを実現しました。
間取りによっては敷居の段差が大きい場合があるため、この2mmが意外に大きかったりします。
見守りカメラ
ロボット掃除機にカメラ機能?というと意外にも思えますが、両モデルともリアルタイムでお部屋の状況が確認できる、見守りカメラの機能があります。
ペットカメラ用に活用することもできて、お仕事の休憩中や移動中などにスマホでペットの様子を確認できますし、在宅中の家族と会話をすることも可能です。
音声アシスタントYIKO
最近は音声で操作できるロボット掃除機も増えていますが、X5 PRO OMNIとX2 OMNIはエコバックス独自の音声アシスタントYIKO(イコ)が搭載されています。
本体に直接話しかけるだけというシンプルさなので、Amazon Alexaといったスマートスピーカーを介する必要もありません。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI
DEEBOT X5 PRO OMNIとX20 OMNI違いを比較まとめ
エコバックスのロボット掃除機、DEEBOT X5 PRO OMNIとX2 OMNIの違いを比較して、どっちがどういった人におすすめかを紹介してきました。
X5 PRO OMNIでは、吸引力が12,800Paと大幅にアップし、壁際へのモップのアプローチも1mmまで近付けるようになりました。
さらにAIによる徹底清掃や毛の絡みを防ぐブラシ構造、モップの70℃洗浄など多くの点で進化しています。
X2 OMNIと共通する主な機能は障害物回避のAIVI 3D 2.0や音声アシスタントYIKO、そして自動ゴミ収集からモップの温水洗浄、熱風乾燥までお任せのオールインワンという点です。
2023年発売のX2 OMNIのスペックも相当に高いといえますが、それをはるかに超える進化には驚かされますよね。
価格面ではX2 OMNIが型落ちである分、ECサイト等でお得に購入できそうなので、どこまでのスペックを求めるかをじっくり考えて選ぶのがベストですね。
X5 PRO OMNIとX2 OMNIの違いを調べている人や、どちらを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼DEEBOT X5 PRO OMNI
▼DEEBOT X2 OMNI