エコバックスのDEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめか紹介していきます。
DEEBOTといえば、矢継ぎ早に新モデルがリリースされる印象があって、かなりの数の機種が市場に出回っています。
比較的お手頃なモデルも吸引力が高く、ハイスペックモデルは驚くほどの高機能なので、どれが我が家に合っているか悩まれる人も多いと思います。
今回は、個人的にとてもコスパが良いと感じたY1 PLUSとN20 PRO PLUSについて比較してみたところ、多くの項目で違いがありました。
シンプル機能のY1 PLUSに比べると、N20 PRO PLUSはサイクロン式であること、毛の絡みにくいブラシ構造であること、モップ清掃のスペックも高くなっています。
他には連続して稼働する時間やダストボックス、水タンク容量、本体のサイズ等も異なっています。
本文では、DEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSについて違いをもっと詳しく比較し、どっちがどんな人におすすめかまとめていきます。
▼DEEBOT Y1 PLUS

▼DEEBOT N20 PRO PLUS

DEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSの違いを比較
まずは両モデルの相違点を挙げていきますね。
吸引力の差
吸引力はY1 PLUSが5,000Paなのに対し、N20 PRO PLUSは8,000Paと大きく差が開いています。
エコバックスのロボット掃除機は、新製品がリリースされる度に吸引力が大きくアップデートしていて、ついこの間まで5,000Paを超えたら驚くレベルでした。
もちろんY1 PLUSの5,000Paは高レベルといえますし、ハイスペックモデルになると当然のように10,000Paを超えてくるレベルですが、N20 PRO PLUSの8,000Paはこの価格帯としてはかなり優秀といえます。
N20はサイクロン式集塵
N20 PRO PLUSはDEEBOTには珍しいサイクロン式を採用しています。
4段階のろ過システムを搭載した独自のPureCycloneテクノロジーで、ゴミと空気の分離率は95%に上り、排気のきれいさを実現しています。

ダストバッグの有無
DEEBOT製品は、自動でゴミを収集してダストバッグに集塵するというイメージが強いですが、サイクロン式のN20 PRO PLUSは、ダストバッグが無いタイプです。
ダストバッグの有無は、使い手によって評価の分かれるところですよね。
Y1 PLUSはバッグ有りなのでゴミ捨てが楽で、ホコリが舞う、手が汚れるといった困りごとを回避できます。
一方のN20 PRO PLUSは、ダストボックスに溜まったゴミをそのまま捨てるので、バッグを追加で購入するコストを大きく抑えられます。

▼DEEBOT Y1 PLUS

▼DEEBOT N20 PRO PLUS

ブラシ構造の違い
メインブラシの構造にも大きな違いがあります。
Y1 PLUSはゴム製と毛を組み合わせたメインブラシを採用し、床に密着しながら細かなゴミをかき出して吸い込む仕組みで、DEEBOT掃除機としては一般的な仕組みといえます。
N20 PRO PLUSは「ZeroTangle™ Anti-Tangleテクノロジー」を採用することで、長い髪の毛やペットの毛などがブラシに絡まりにくい構造となっています。
緻密に計算された21°の角度でブラシ毛が配置され、髪の毛が絡まず真っ直ぐに吸い込まれるよう設計されているので、お掃除後に絡まった毛を取り除くストレスが大きく軽減されます。
モップ性能の違い
水拭きもできるロボット掃除機という点では両モデル共通していますが、N20 PRO PLUSは水拭きの際にモップを振動させて汚れをしっかりこすり落とす「OZMO Pro 2.0」が採用されています。
こびりついた汚れの上を通過するだけでなく、480回/分という高速でモップが振動するため汚れ落としの能力はより高いといえます。
障害物の回避
家具の足部分や床に置かれたモノなど、ロボット掃除機を使う時の障害物、気になりますよね。
どちらのモデルもレーザーで障害物を回避する機能が搭載されていますが、スペックが少し異なります。
Y1 PLUSは車の自動運転にも応用されているLDS(光を放って反射光が返ってくる速さを計測して物体との距離を測る)に、バンパーで感知する機能を組み合わせた精度の高いものです。
一方のN20 PRO PLUSはLDSのみなので、障害物回避についてはY1 PLUSが一歩リードしています。

▼DEEBOT Y1 PLUS

▼DEEBOT N20 PRO PLUS

連続稼働時間
連続稼働時間と充電時間については、以下の通りです。
- Y1:連続4.5時間、充電5時間
- N20:連続5時間、充電6.5時間
こちらは稼働時間と充電時間が比例している印象です。
お部屋の広さや生活パターンによって、どっちを選ぶか参考にしてみてくださいね。

ダストボックス・水タンク容量
ダストボックスと水タンクについても比較してみました。
- Y1:ダストボックス200ml、水タンク300ml
- N20:ダストボックス400ml、水タンク220ml
こちらはダストボックスが小さいY1では水タンク容量が多くなっており、N20はダストボックスが大きいものの、水タンクは小さめです。
ゴミの処理方法と水拭き機能にそれぞれ大きな違いがあるため、こちらも参考までにしていただければと思います。
本体、ステーションのサイズ
本体のサイズは、Y1の方がコンパクトになっていますが、高さについてはN20の方が10cmを切っていることにも注目したいですね。
- Y1:幅353×奥行き351×高さ96mm
- N20:幅326×奥行き324×高さ101mm
ステーションはY1が幅320×奥行き210×高さ269mm、N20が幅356×奥行き451×高さ380mmと、Y1が一回り以上コンパクトになっています。
サイクロン式であることや、ダストカップのサイズによってステーションのサイズも変わっています。
価格について
DEEBOTロボット掃除機のラインナップの中では、比較的お求めやすい価格設定の両モデルです。
エコバックスの公式価格では(記事作成時点2025年5月16日)では、Y1が34,800円、N20が44,800円となっており、価格差はちょうど1万円です。
Y1はこの吸引力と機能で3万円台というのは驚きですし、N20も5万円を切る価格なので非常にコスパが良いのは間違いありません。
どの機能が我が家に合っているのかを、価格を含めて検討したいところですよね。
尚、価格は日々変動する可能性が高く、セールやキャンペーンのタイミングなどもありますので、常に最新の情報をチェックすることをおすすめします。
▼DEEBOT Y1 PLUS

▼DEEBOT N20 PRO PLUS

DEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSの違いを比較
DEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSの違いを表で比較しました。
選ぶ際の参考にしていただけたら嬉しいです。
特徴 | Y1 PLUS | N20 PRO PLUS |
---|---|---|
吸引力(Pa) | 5,000 | 8,000 |
集塵方式 | ダストバッグ式 | サイクロン式(PureCyclone) |
ダストバッグの有無 | あり | なし |
メインブラシ構造 | ゴム+毛ブラシ | ZeroTangleブラシ(21°配置) |
モップ性能 | 通常水拭き | OZMO Pro 2.0(振動モップ) |
障害物回避 | LDS+バンパー感知 | LDSのみ |
連続稼働時間 | 4.5時間 | 5時間 |
充電時間 | 5時間 | 6.5時間 |
ダストボックス容量(ml) | 200 | 400 |
水タンク容量(ml) | 300 | 220 |
本体サイズ(mm) | 幅353×奥行351×高さ96 | 幅326×奥行324×高さ101 |
ステーションサイズ(mm) | 幅320×奥行210×高さ269 | 幅356×奥行451×高さ380 |
価格(円) | 34,800 | 44,800 |
DEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSどっちがおすすめ?
Y1 PLUSとN20 PRO PLUSの違いを比較して、ご自身のライフスタイルにどっちが合っているかな?と迷われているかもしれません。
そこで、どっちがどんな人に合っているかまとめていきます。
Y1 PLUSがおすすめの人
- 水拭きできるロボット掃除機をより低価格で求めたい人
- ゴミ捨てには紙バッグがあったほうが良い人
- ステーションがよりコンパクトな方が良い人
Y1 PLUSは、吸引と水拭きを1台で行うロボット掃除機としては、お求めやすい価格となっています。
吸引力も5,000Paと、この価格帯のロボット掃除機としてはかなり優秀です。
しかも水拭きできるため、お掃除にかかる手間は大きく軽減できますよね♪
自動で収集したゴミを紙バッグに集塵するかどうかも大きな違いですが、ゴミに直接触れたくない、ホコリが舞うのがいやだという人には紙バッグで処理できるY1がおすすめです。
そして、本体が一回り小さめなY1は、ステーションもコンパクトサイズで場所を取りません。
ステーションがあるのは便利だけれど、置き場所が…という人にも良いですね。
N20 PRO PLUSがおすすめの人
- 紙バッグのコストを抑えたい人
- 吸引力や水拭き能力といった総合的な清掃力を重視する人
- 髪の毛やペットの毛の絡まりが気になる人
サイクロン式で紙バッグを使わないN20 PRO PLUSは、替えのバッグを購入する必要がないので、長い目で見てコストを大きく抑えられます。
N20は比較的手に取りやすい価格帯ではありますが、吸引力の高さに振動モップ、毛が絡みにくいブラシ構造といったように、ユニークかつ高機能の製品です。
総合的なお掃除レベルとして比べると、Y1を大きく上回っているといえます。
特に、メインブラシに毛絡み防止の技術が取り入れられている点は大きく、長い髪や長毛のペットの毛が気になる人には特におすすめです。
▼DEEBOT Y1 PLUS

▼DEEBOT N20 PRO PLUS

DEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSの共通の特徴
続いて、Y1 PLUSとN20 PRO PLUSに共通して搭載されている機能や特徴について紹介していきます。
吸引も水拭きも1台でこなせる
エコバックスのロボット掃除機なら今や標準装備、といっても過言ではない「吸引+水拭き」機能ですが、もちろんY1、N20にも搭載されています。
吸引力やモップシステムに違いはありますが、お掃除の手間を一気に解消できる点では共通しています。
自動ゴミ収集
自動ゴミ収集機能も、多くのモデルで採用されています。
ダストバッグが必要かどうかの違いはありますが、本体から自動でステーション内のダストボックスに収集してくれるので、ゴミが溜まって捨てるまで任せておけます。
迅速なマッピング
両モデル共に、こちらもエコバックスではお馴染みの「TrueMapping」で迅速にお部屋をマッピングします。
改めてマップを見ると、自分の家なのに新鮮な感じがしますし、どこをどんな風に動いているのか一目でわかるのも良いですよね。
▼DEEBOT Y1 PLUS

▼DEEBOT N20 PRO PLUS

アプリで掃除をカスタマイズ
アプリを使うことで、スマホに表示されたマップを確認しながらお掃除をカスタマイズできます。
お掃除の開始と終了、お掃除したいエリアの指定はもちろん、吸引力や水量の調整、スケジューリングなど自由自在に設定できて、アプリの操作も簡単です。
スマートスピーカーで音声操作
Y1もN20も、Amazon AlexaやGoogleアシスタントといったスマートスピーカーを介して、音声で指示を出せます。
別室にいてお掃除の指示ができるので、気になるところもすぐにきれいにできますね。

2cmの段差を乗り越える
昔のロボット掃除機だと、敷居や厚めのラグを超えられずに止まってしまった、なんてエピソードもよく聞かれましたが、Y1とN20のいずれも、2cmまでの段差を乗り越えることが可能です。
室内の段差2cmというと意外に高く、うっかり躓いてしまいそうな高さでもあります。
それを難なく乗り越えてお掃除を継続してくれる心強さがありますよね。
優秀なセンサー
両モデル共に、センサーが段差を感知して落下を防止したり、カーペットを検知して自動で回避してくれるので、安心して使えます。

▼DEEBOT Y1 PLUS

▼DEEBOT N20 PRO PLUS

DEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSの違いを比較まとめ
エコバックスのDEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSの違いを比較して、どっちがどんな人におすすめかまとめてきました。
全体的にシンプルな機能のY1 PLUSに比べて、N20は高い吸引力とモップ機能、毛がらみ防止機能といった総合的な清掃力が高くなっています。
価格差は現時点では1万円なので、N20のコスパの良さが際立ちます。
とはいえ、紙バッグを使わないことに抵抗のある人や、ステーションを置くスペースが厳しいという人にY1が支持されそうです。
いずれにしても、我が家にはどっちの機能が合っているかをじっくり検討して選ぶのがベストです。
DEEBOT Y1 PLUSとN20 PRO PLUSを検討中の人、どっちを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼DEEBOT Y1 PLUS

▼DEEBOT N20 PRO PLUS
