2023年3月、エコバックスDEEBOT「Nシリーズ」の新商品「N10 PLUS (N10+)」が発売されました。
エントリーモデルとして人気の高いNシリーズですが、N10+は新商品ということでどの辺りがアップデートしたのか楽しみですよね。
さらに上位モデルのTシリーズ「T10 PLUS (T10+)」との比較も気になります。
「N10+」と「T10+」を比較してみると大きな違いだけでもこんなにありました。
- 吸引力の違い(N10+が上)
- 物体回避性能の違い(T10+が上)
- マッピング機能の違い(T10+が上)
- 音声アシスタント有無の違い(T10+が搭載)
- 見守りカメラの有無の違い
- エアフレッシュナー有無の違い
- 抗菌仕様の違い
全てにおいて上位シリーズのT10+が優れているわけではないのが面白いです。
本文では、エコバックスDEEBOT新商品のN10+と、上位モデルのT10+の違いを比較し、どっちがどんな人におすすめかじっくり紹介していきたいと思います。
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
DEEBOT N10+とT10+の違いを比較
エコバックスのロボット掃除機、DEEBOT N10+とT10+の違いを比較していきます。
吸引力はN10+が上
吸引力は、床から物体を引きはがす力(Pa)を用いて比較しますが、N10+は旧モデルのN8Pro+より大幅アップした4300Paです。
T10+の吸引力は3000Paで、意外にもN10+の方がかなり上です。
もちろんロボット掃除機の吸引力として3000Paというのは申し分ないレベルなので、決して低いということではありません。
- N10+:4300Pa
- T10+:3000Pa
T10+は物体回避「AIVI3.0」
T10+には物体回避機能「AIVI3.0」が搭載されていて、AI技術を駆使した精巧な物体回避を実現しています。
前モデルのT9に比べても障害物処理速度が約16倍にもなっていて、スリッパやケーブル、床に落ちた衣類などの障害物を識別します。
N10+の物体回避は赤外線センサーによるものなので、正直見劣りはしてしまいます。
- N10+:赤外線センサー
- T10+:AI技術を駆使した「AIVI3.0」
T10+は高性能HDRカメラ搭載
上記の物体回避と内容は少し重複しますが、120万画素の高性能HDRカメラとAIチップを組み合わせることによって暗い部屋でも日中の明るい時間帯でも障害物をより正しく識別できます。
さらに、お掃除を何度もこなしていくことによってAIチップが学習するのでより回避能力を高めていきます。
ロボット掃除機を使うにはまず部屋を片付けることから、とよく言われますが片付ける必要もないくらいです(実際、こんなに優秀なロボットがいるなら片付けちゃいますが^^)。
- N10+:記載なし
- T10+:120万画素のHDRカメラ搭載
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
T10+は最先端の3Dマッピング機能
マッピング機能はN10+、T10+とも車の自動運転にも使われているD-ToF技術(光の反射によって物体までの距離を測る)を応用した「True Mapping2.0」が搭載されています。
家具の位置と配置、壁との距離を瞬時に正確に測定してマッピングすることで最も効率の良い清掃ルートを作り、その通りに走行します。
フロアごとに複数のマップを作成するなど非常にすぐれた機能ですが、T10+にはさらに3Dマッピングが可能になっています。
アプリで見た時にベッドやソファー、テーブルなども3Dマップで設定できるので、お掃除の指示や確認がより「見える化」できそうですよね。
- N10+:記載なし
- T10+:3Dマッピング可能
T10+は音声アシスタントYIKO
T10+はエコバックスが独自に開発した音声アシスタント「YIKO(イコ)」が搭載されていて、手元にスマホが無い状態でも話しかけるだけでお掃除を開始、終了、一時停止などの指示をすることが可能です。
Google HomeやAlexaにも対応しているのは、N10+もT10+も同じです。
- N10+:なし(Google HomeやAlexaには対応)
- T10+:音声アシスタント「YIKO(イコ)」搭載
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
水拭き機能の違い
両モデルとも吸引+水拭きのダブル清掃が可能ですが、水拭きの仕様に2つほど違いがあります。
T10+には水拭き機能「OZMO PRO3.0」が搭載されていて、1分間に最大600回もモップを前後に振動しながら清掃します。
N10+の水拭き機能は「OZMOモップシステム」としか公式サイトにも記載がなかったので、この点はT10+が優れているといえますね。
OZMOモップシステムというのは、エコバックスが開発した水拭きシステムで、水を入れたタンクを本体にセットすることで、水量調節しながら、(吸引掃除と同時に)水拭きをしてくれるモップシステムのことでした。
このシステムがついていると名称に「OZMO」とつくことが多いですが、水拭き機能自体は上位モデルなら搭載されているので、「OZMO」がついていないからといって、水拭き機能がついていないわけではありません。
N10+とT10+では水量調整にも少し違いがあります。
細かなことではありますが、N10+は4段階、T10+は3段階と、N10+の方がより細かく設定できるので、この点ではN10+の方がより繊細な調整が可能です。
- N10+:OZMO
- T10+:OZMO PRO3.0
N10+は抗菌仕様強化
ここまでT10+のスペックの高さに押され気味にも見えるN10 +ですが、最大のメリットとも言えそうなのが「抗菌仕様の強化」です。
本体ダストボックスのフィルターは2種類の抗菌剤と活性炭を採用し、抗菌率99.99%に加えてニオイ物質も吸収します。
さらにゴミバッグも4層構造の抗菌仕様で菌(大腸菌、黄色ブドウ球菌)を99.99%抑制しニオイも抑えます。
- N10+:本体ダストボックス・ゴミバッグが抗菌仕様
- T10+:記載なし
T10+は高性能カメラで見守りができる
T10+には120万画素のRBGカメラと高感度HDR148°の広角レンズカメラが装備されているので、見守りカメラとしても活用できます。
留守中のペットの様子をアプリで見たり、別室で遊んでいるお子さんの様子も見れたりするので安心感が大きいですよね。
会話も可能なので、もはやロボット掃除機の域を超えている感があります。
- N10+:なし
- T10+:見守りカメラ機能付き
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
T10+はエアフレッシュナー付き
T10+には、T9から引き続きエアフレッシュナーが付いています。
カプセルを装着することによって清掃しながら爽やかで贅沢な香りが広がりますよ。
付属品として「ワイルドブルーベル」が1個付いていますが、他の2種類「ベルガモット&ラベンダー」「キューカンバー&オーク」は別売りとなります。
尚、水拭きでは使用できないので吸引清掃の時のみ使用することになります。
- N10+:なし
- T10+:エアーフレッシュナー付き
最大稼働時間の違い
バッテリー容量はいずれも5200mAhで充電時間も同じ6.5時間ですが、最大稼働時間に違いがあります。
N10+は公式サイトによると最大330分、T10+は静音モードで240分、吸引のみの静音モードで260分とのことなので、N10+の方が稼働時間が長いですね。
とはいえ自動充電機能もあり、一度に5時間連続でお掃除をするとは考えにくいのと、お部屋の状況等でも稼働時間は変わってきますので、あくまで参考までにしていただければと思います。
- N10+:最大稼働時間330分
- T10+:最大稼働時間260分
価格の違い
価格の比較ですが、搭載されている技術レベルの違いもありかなりの差があります。
AmazonではN10+は89,800円、一方のT10+は139,800円と、50,000円の価格差があります。
この記事を作成している2023年3月14日現在、エコバックスの公式販売サイトではキャンペーン中で価格が下がっています。
値引き後の価格がN10+は79,800円、T10+は大きく下がって99,800円と10万円を切っているので、N10+の定価と20,000円しか違わないのは見逃せないですよね。
価格は日々変動しますので、常に最新の情報をチェックしてくださいね。
お得に購入できるタイミングに出会えることを願っています。
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
DEEBOT N10+とT10+の違いを表で比較
DEEBOT N10+とT10+の違いを簡単に表でまとめて比較してみました。
N10+ | T10+ | |
---|---|---|
吸引力 | 4300Pa | 3000Pa |
物体回避性能 | 赤外線センサー | AI技術を駆使した「AIVI3.0」 |
マッピング機能 | True Mapping2.0 | True Mapping2.0 3Dマッピング可能 |
音声アシスタント | – (Google HomeやAlexaには対応) | 「YIKO(イコ)」搭載 (Google HomeやAlexaも対応) |
モップシステム | OZMO | OZMO PRO3.0 |
見守りカメラ | – | ◯ |
エアフレッシュナー | – | ◯ |
抗菌仕様 | ◯ | – |
最大可能時間 | 330分 | 260分 |
価格(2023年3月) | 89,800円(Amazon) 79,800円(公式サイトセール中) | 139,800円(Amazon) 99,800円(公式サイトセール中) |
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
DEEBOT N10+とT10+どっちがおすすめ?
ここまでDEEBOT N10+とT10+の違いを比較してきましたが、スペック的にはT10+が良さそうだけど価格はN10+が魅力……と迷ってしまいそうですよね。
N10+とT10+の違いと価格を照らし合わせながら、どっちがどんな人におすすめかまとめてみました。
N10+はこんな人におすすめ
- 価格を抑えたい人
- 吸引力にこだわる人
- 抗菌に気を遣いたい人
DEEBOT N10+とT10+では、価格差が50,000円とかなり開きがあります。
吸引+水拭き、自動ゴミ収集、物体回避にマッピング……これだけの機能が揃っていればロボット掃除機のスペックとしては十分ではありますよね。
しかも吸引力においてはN10+の方が上なので、こまめに吸引清掃をしたい人や花粉、ハウスダストのアレルギーのある人には重要なポイントです。
さらにN10+は本体フィルターとゴミバッグが抗菌・防臭仕様となっているのでより衛生面に気を遣いたい人にはかなりおすすめといえます。
T10+はこんな人におすすめ
- 全体的にハイスペック機種を求める人
- 見守りカメラとしても使いたい人
- エアフレッシュナーを使いたい人
T10+は物体回避、3Dマッピング、音声アシスタント、見守りカメラとN10+にはない機能が満載です。
より詳細なマップや正確な物体回避を求める人にも満足のいくスペックなのがT10+といえるでしょう。
また、お仕事を持ちながらペットを多頭飼いしている方など、こまめに家の様子を見たいという人にもT10+のカメラ機能はぴったりです。
そしてTシリーズの上位モデルが受け継いでいる、エアフレッシュナーも香りを楽しみたい人にはおすすめです。
このように優れた機能をいくつも持っている分、価格は高めなT10+ですが、キャンペーン価格のタイミングが合えばかなりお得なのではないかと思います。
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
DEEBOT N10+とT10+共通の特徴
DEEBOT N10+とT10+に共通する特徴を紹介していきます。
吸引と水拭きを一度に
N10+とT10+はいずれも吸引と水拭きを一度にこなす2in1タイプです。
水拭きまで一度に完結するシンプルさも勿論、キッチンの油汚れや液体をこぼした時にもすべてDEEBOTがお掃除してくれるのは楽ですよね。
カーペット自動認識
両モデルとも、カーペットを自動認識するので水拭き中に乗り上げて、カーペットやラグを濡らす心配はありません。
また、吸引清掃の時にカーペットに乗り上げると自動的に吸引力を上げて、毛足の奥にひそむ微細なチリもしっかり吸い取ってくれます。
自動でゴミ回収
N10+、T10+ともに商品名に付いている「+」、これは自動ゴミ収集機能があるということです。
通常の掃除機はお掃除が終わるとゴミをその都度捨てますが、その手間は必要ありません。
ロボットが自動でゴミステーションに戻っていき、自動でゴミを吸い上げてゴミバッグに収集し、しかも約60日分を溜めておけます。
大容量のゴミバッグは集めたゴミが舞い散らないような設計になっているので、2ヶ月後に捨てる時も快適です。
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
自動充電・自動で再開
充電残量が不足してきたら自動でお掃除を中断し、ステーションに戻って充電を開始します。
充電が終わったら自動で中断箇所に戻ってお掃除を再開するので、完全にお任せ状態です。
静音設計
N10+、T10+共に静音設計を謳っていて、動作音は約66㏈と一般的な掃除機より少し静かなくらいです。
T10+には静音モードがあり、静音モードだと62㏈と若干下がりますね。
N10+には静音モードの記載が見当たらなかったのですが、通常の動作音が同等なので共通の特徴として記載させていただきました。
アプリでお掃除管理
マッピングのレベルに差はありますが、両モデルともアプリでのお掃除管理がとても便利です。
タイマー設定や水量の調節、エリア別清掃やお掃除レポートもアプリ内で可能なので、ご自宅のお掃除状況が文字通り手に取るようにわかりますね。
▼エコバックスDEEBOT N10+
▼エコバックスDEEBOT T10+
DEEBOT N10+とT10+の違いを比較まとめ
エコバックスのロボット掃除機、DEEBOT N10+とT10+の違いを比較し、共通の特徴も紹介しながらどっちがおすすめかまとめてきました。
2023年3月に発売されたばかりのN10+なので、今後使った人の口コミも多数出てきそうですよね。
両モデルを比較すると、回避性能やマッピング、音声アシスタントや見守りカメラといったDEEBOTの上位モデルらしい機能を搭載したT10+のハイスペックさが目立ちます。
しかしながらN10+も負けておらず、吸引力については優れていますし、フィルターとゴミバッグの抗菌仕様はN10+の目玉といってもいい機能だと思います。
さらに価格差が定価で50,000円もあるため、手を出しやすいのはN10+といえます。
いずれにしてもどの機能が自分に合っているのかを慎重に検討しながら、キャンペーン情報もこまめにチェックしながら選んでいただくのがベストです。
DEEBOTの新商品N10+が気になる方、N10+とT10+で迷われている方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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▼エコバックスDEEBOT N10+
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