シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120、2メーカーの除湿機の違いを比較して、どっちがおすすめか紹介していきます。
梅雨の時期が近付いている今、除湿機を購入する予定の人も多いかと思います。
今回はメーカーの枠を超えて2モデルを比較したところ、以下のような違いがありました。
- 1日当たりの除湿量、除湿面積
- 乾燥にかかる時間
- ルーバーがシングルかダブルか
- 界面活性剤抑制機能
- 連続排水
- カラッとセンサー
- チャイルドロック
- 稼働音
- サイズと重量
同じハイブリッド式除湿機ですが、意外に多くの違いがありますね。
本文では、シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120、2メーカーの除湿機の違いを詳しく比較しながら、どっちがどんな人におすすめかまとめていきます。
▼シャープCV-PH140
▼パナソニックF-YHVX120
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120の違いを比較
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120の違いを比較していきます。
除湿量、除湿可能面積の違い
1日当たりの除湿量と除湿可能面積が異なっており、それぞれ以下のようになっています。
- CV-PH140:除湿量14L、除湿可能約33畳
- F-YHVX120:除湿量12.5L、除湿可能約25畳
シャープのCV-PH140の方が、除湿量と除湿面積で上回っていますね。
その日の天候や環境によっても微妙に変わってくるため一概には言えないまでも、シャープの方がパワフルな印象があります。
衣類の乾燥時間
2kgの洗濯物を乾かす時間は以下の通りです。
- CV-PH140:梅雨時には約64分、冬季には約80分
- F-YHVX120:約75分
シャープは季節によって乾燥時間が異なり、パナソニックは一定して約75分となっています。
共通機能のところで詳しく紹介しますが、どちらもコンプレッサー式とデシカント式を組み合わせたハイブリッドタイプなので、季節によって効率よく除湿していきます。
ルーバーがツインかどうか
CV-PH140はシングルルーバータイプですが、F-YHVX120はツインルーバーです。
それぞれのルーバーが異なるスピードでスイングするため、衣類を広げて揺らしながら風を送り込むことで、たくさんの洗濯物を詰めて干しても速く乾き、ムラができにくくなります。
▼シャープCV-PH140
▼パナソニックF-YHVX120
界面活性剤抑制機能の有無
除菌&消臭に効果的な「プラズマクラスター」「ナノイーX」については後程詳しく触れますが、パナソニックのナノイーXは、界面活性剤の抑制機能があります。
洗剤や柔軟剤に含まれる界面活性剤が衣類に残っていても、その成分を抑制するはたらきがあるため、気になる人にも安心できる機能です。
連続排水が可能か
除湿機には排水用のタンクが付いていますが、湿気が多くて追い付かない時もありますよね。
シャープのCV-PH140はホースを接続することで連続排水が可能になり、満水でストップする心配も要りませんし、タンクの水を運んで捨てに行く手間も省けます。
お風呂場などにそのまま排水できるので便利です。
カラッとセンサーの有無
「カラッとセンサー」はパナソニックF-YHVX120だけの機能です。
乾燥を開始してから、温度や湿度を定期的に検知することで、乾燥が完了するタイミングを見極めて自動終了します。
乾燥が完了したのに作動を続けるといった無駄な動きをすることなく、効率的に乾燥します。
▼シャープCV-PH140
▼パナソニックF-YHVX120
チャイルドロックの有無
チャイルドロックが付いているのはシャープのCV-PH140のみです。
小さなお子さんがつい触ってみたくなって止めてしまった、といったことも防げて安心ですね。
サイズの比較
両モデルのサイズは以下の通りです。
- CV-PH140:幅365mm×奥行き235mm×高さ645mm、重量15kg
- F-YHVX120:幅370mm×奥行き225mm×高さ583mm 重量13.9㎏
幅と奥行きはそれほど違いがありませんが、シャープの方が高さがあり、重量も1kg強重くなっています。
静音性は?
稼働音はどっちが静かなのか比較してみました。
CV-PH140は速乾モードの場合約51㏈、音控えめモードでは約39㏈です。
一方のF-YHVX120は、公式商品サイトにモードごとの稼働音がかなり細かく記載されていますが、衣類の速乾モードでは約48㏈、音控えめでは約40㏈です。
速乾モードでごくわずかにF-YHVX120の方が静かといえますが、ほぼ同等と考えて良さそうです。
価格について
気になる価格ですが、記事作成時点(2024年5月23日)での楽天価格では、シャープCV-PH140が46,200円、パナソニックF-YHVX120が82,800円と大きく開きがあります。
ちなみに価格.comでの最安値を調べてみたところ、CV-PH140が36,800円、F-YHVX120が57,800円となっていて、もっとお得に購入することもできそうです。
いずれにしても、価格は日々変動しますので、常に最新の情報をチェックすることをおすすめします。
▼シャープCV-PH140
▼パナソニックF-YHVX120
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120の違いを表で比較
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120の違いを表にまとめて比較してみました。
特徴 | CV-PH140 | F-YHVX120 |
---|---|---|
除湿量(1日) | 14L | 12.5L |
除湿可能面積 | 約33畳 | 約25畳 |
衣類乾燥時間 | 梅雨時64分、冬季80分 | 約75分 |
ルーバー機能 | シングルルーバー | ツインルーバー |
界面活性剤抑制機能 | なし | あり |
連続排水機能 | 可能 | 不明 |
カラッとセンサー | なし | あり |
チャイルドロック | あり | 不明 |
▼シャープCV-PH140
▼パナソニックF-YHVX120
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120どっちがおすすめ?
シャープとパナソニックの除湿機、枠を超えた比較をしてきましたが、どっちがどんな人におすすめなのか以下のようにまとめてみました。
シャープCV-PH140がおすすめの人
- 短時間でパワフルに除湿、乾燥したい人
- 連続排水があると嬉しい人
- 予算を抑えながらハイブリッド式除湿機を求めたい人
シャープCV-PH140は、特に梅雨時の乾燥時間が64分とスピーディーです。
じめじめした時期に乾燥が早いと助かりますし、1日当たりの除湿量が多いのも心強いです。
特に梅雨時はすぐにタンクが満水になってしまうので、連続排水ができるのも嬉しいポイントです。
価格としては4万円台と、パナソニックF-YHVX120に比べてリーズナブルなので、価格を抑えめにしたいけどハイブリッド式の除湿機が欲しいという人にはおすすめです。
パナソニックF-YHVX120がおすすめの人
- ツインルーバーでパワフルに乾燥したい人
- 界面活性剤の残留が気になる人
- カラッとセンサーで効率的に乾かしたい人
パナソニックF-YHVX120は、ツインルーバーが異なるスピードで動き、しかも動く方向を細かく調節できるので、多くの洗濯物をパワフルに乾かしたい人におすすめです。
洗濯物のすき間があまりなくとも、衣類を広げるようにして風を送り込むので、スッキリ乾きます。
そして洗剤に含まれる界面活性剤が気になる人にも、ナノイーXの界面活性剤抑制機能は要注目といえます。
パナソニックF-YHVX120の「カラッとセンサー」は、洗濯物が乾き具合を検知して自動で停止するので、乾いたのにつけっぱなしといった無駄もありません。
価格的には少し張りますが、先進的機能が多く搭載されているのも注目ポイントです。
▼シャープCV-PH140
▼パナソニックF-YHVX120
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120の共通の機能や特徴
次に、シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120に共通する機能や特徴を紹介していきます。
メーカーが異なるため、ニュアンスが近いものについては共通する特徴として紹介させていただきます。
一年中効果を発揮するハイブリッド方式
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120いずれも、ハイブリッド式の除湿機です。
まずはハイブリッド式について簡単ですが 解説しますね。
除湿機のメカニズムには「コンプレッサー方式」「デシカント方式」があります。
コンプレッサー方式とは、湿り気のある空気を冷却器で冷やして結露させ、排水タンクに流すことで除湿する仕組みで、梅雨時や夏場に高い効果を発揮します。
一方のデシカント方式は、空気中に含まれる水分を乾燥剤で吸着し、ヒーターで乾燥させて除湿する仕組みで、寒い季節でも能力が落ちにくいため冬場に効果を発揮します。
これらの2方式を組み合わせて「いいとこ取り」したのがハイブリッド方式で、季節によってコンプレッサー方式とデシカント方式を自動で使い分けるため、一年中高い効果を維持します。
プラズマクラスターとナノイーX
シャープは「プラズマクラスター」、パナソニックは「ナノイーX」といったように各社独自の空気清浄・除菌・消臭技術がありますが、除湿機にも活かされています。
シャープCV-PH140では「プラズマクラスター25000」が搭載されており、プラスイオンとマイナスイオンの働きで空気中の菌やウイルス、カビ、花粉などを抑制します。
他にも衣類に付いた生乾き臭、汗臭、タバコ臭なども消臭します。
パナソニックF-YHVX120には「ナノイーX48兆」が搭載されていますが、こちらもイオンの働きで菌やカビ類、花粉を抑制しながら消臭します。
比較の項でも触れましたが、ナノイーXの中でも「48兆」は界面活性剤抑制機能もあります。
メーカーの枠を超えてはいますが、ほぼ同一のニュアンスとして共通機能として紹介させていただきました。
ワイドに除湿できる広角ルーバー
両モデルとも、吹出口から送風される範囲は約165cmと非常にワイドです。
本体の約5倍の幅もカバーできるので、たくさんの洗濯物をパワフルに乾かせます。
スイングの動き
ルーバーの数が異なるため単純に比較はできませんが、両モデルともスイングの動きが左右4種類、上下3種類に細かく設定できます。
左右の動きは「スイング・スポット・ワイド」で、上下の動きは「上向き・前方・下向き・広角」です。
一方のパナソニックF-YHVX120は左右の動きが「スポット・ワイド・ウェーブ・ストレート」で、上下の動きが「下方向・上方向・全方向」です。
例えば下向きスイングなら、靴を乾かす時にも最適ですし、洗濯物が多い時は上向きの風をワイドに当てることで効率よく乾かせます。
▼シャープCV-PH140
▼パナソニックF-YHVX120
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120を比較まとめ
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120、メーカーの枠を超えた2つの除湿機の違いを比較し、どっちがどんな人におすすめか紹介してきました。
どちらも1年を通じて高い効果を発揮するハイブリッド方式で、各社それぞれの技術で空気清浄・除菌・消臭にすぐれた除湿機です。
意外にも相違点は多く、1日の除湿量や除湿面積、乾燥時間、ルーバーがシングルかダブルかといった他にも、シャープには連続排水やチャイルドロック、パナソニックには界面活性剤抑制やカラッとセンサーなど、各々ユニークな機能があります。
価格はパナソニックの方が高めですが、我が家にはどの機能が必要かをじっくり検討することをおすすめします。
シャープCV-PH140とパナソニックF-YHVX120の違いを調べている人や、どちらを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼シャープCV-PH140
▼パナソニックF-YHVX120