JackeryとAnkerのポータブル電源はどっちがおすすめ?人気機種の違いを比較!
日本でも近年、ポータブル電源の需要が高まっています。
元々はアウトドアが趣味の方がキャンプや車中泊に使うことが多いイメージでしたが、近年は毎年のように起こる自然災害に備えて購入するという方も増えています。
それなりに価格もしますし置き場所の問題もあるので、どのメーカーを選んだら良いのかも含めてポータブル電源選びは慎重になりがちですよね。
ここでは人気のメーカー2社、「Jackery(ジャクリ)」と「Anker(アンカー)」のエントリーモデル(Jackery 240とAnker 521)について比較しながら紹介していきたいと思います。
Jackery 240とAnker 521の違いは以下の通りです。
- 容量の違い
- 寿命の長さ
- 充電の速さ
- 出力端子の違い
- LED照明の有無
- 重量とサイズ感の違い
- 付属品の違い
- 価格の違い
違うメーカーの製品なので全くの単純比較は難しいですが、どっちがニーズに合っているか参考までに見ていただければと思います。
結論からお伝えすると、
- 少しでも価格を抑えたいならJackery 240
- 価格が多少上がっても機能面を重視したい人ならAnker 521
という印象でした。
本文では、Jackery 240とAnker 521の違いを比較しながら、どっちがどんな人におすすめかも併せて紹介していきます。
▼Jackery ポータブル電源 240
▼Anker ポータブル電源 521
JackeryとANKERの違いを比較
Jackery 240とAnker 521の違いを一つずつ比較していく前に、まずはそれぞれどんな会社が製造しているのか簡単に紹介していきますね。
Jackery(ジャクリ)ってどんな会社?
Jackery(ジャクリ)社は2012年にアメリカ・カリフォルニア州で誕生しました。
世界初のアウトドア用ポータブル電源を2016年に発売、2018年には同じく世界初となるポータブルソーラーパネルを開発しています。
「あらゆる人に、あらゆる場所でエネルギーを提供すること」をビジョンとして、日々製品を開発している会社です。
2019年には日本法人も設立され、Amazon、楽天などECサイトで販売を開始しましたが、現在ではオンラインだけではなく家電量販店での取り扱いも始まっています。
日経トレンディやMonoマガジンなどのメディアでも取り上げられ、WebでのCMでもよく目にするようになりました。
Anker(アンカー)ってどんな会社?
Anker(アンカー)社は中国・広東省の深圳(しんせん)に本社を置くメーカーで、どちらかというとモバイルバッテリーで知っている、という方も多いのではないでしょうか。
2011年にGoogle出身のエンジニア達が立ち上げ、日本法人は2013年に設立されています。
ノートPC用の交換用バッテリーから始まって、スマホの充電デバイス、USBケーブル、Webカメラ等で知られていますが、ポータブル電源でも高い知名度を誇っています。
ちなみに、掃除機でおなじみのブランド「Eufy」もAnkerグループなんですよ。
▼Jackery ポータブル電源 240
▼Anker ポータブル電源 521
Jackery240とANKER521の違いを比較
「Jackery」と「Anker」それぞれのエントリーモデル「Jackery 240」と「Anker 521」の違いを一つずつ比較していきます。
- 蓄電容量の違い
- 電池寿命の長さ
- 充電スピード
- 出力端子の違い
- LED照明の有無
- 重量とサイズ感の違い
- 付属品の違い
- 価格について
蓄電容量はAnkerが上
蓄電(電気を溜めておける容量)はAnker521が256Wh、Jackery240が241.9Whとなっています。
差は約15Whほどあるので、家電を使用しながらスマホやPCを充電したい時など、少しでも容量が多い方が良いですよね。
- Jackery240:241.9Wh
- Anker521:256Wh
電池寿命の長さもAnkerが上
Anker521は一般的なポータブル電源の6倍もの長寿命を謳っていて、充電と給電のサイクルは3,000回を数えます。
一方のJackery240は具体的に何回使えるかといったことは明言されていませんが、上位モデルの780でも500回となっているため、サイクルの回数はAnker521の方が上と言えるでしょう。
またAnker521は週に3回×8年間使用した場合でも、最大容量の低下は10%未満と、経年劣化も抑えられています。
バッテリーはいずれも長寿命のリチウムイオン電池ですが、Anker521はさらに耐久性の高い「リン酸鉄リチウムイオン電池」が採用されているので、寿命の長さも納得ですね。
- Jackery240:リチウムイオン電池
- Anker521:リン酸鉄リチウムイオン電池
Anker521の方が速く充電できる
Jackery240はACアダプターからの充電で約5.5時間、シガーソケットからの充電では約6.5時間です。
USBポートからの充電は出来ないので購入前に要チェックです。
Anker521はACアダプターとUSBで同時充電が可能で、その場合フル充電まで約2.5時間です。
Anker521はシガーソケットからでも約4時間でフル充電可能なので、充電の速さでもAnker521に軍配が上がる形です。
フル充電までの時間
- Jackery240:ACアダプターから約5.5時間。
シガーソケットからの充電では約6.5時間。 - Anker521:ACアダプターとUSBで同時充電で約2.5時間。
シガーソケットから約4時間。
パススルー充電について
Anker521は「パススルー充電」に耐える構造になっています。
パススルー充電とは本体を充電しながら家電に給電&充電することですが、Anker521ではパススルー充電をしてもバッテリーが劣化しにくい仕組みを採用しています。
一方のJackery240でもパススルー充電は可能ですが、電池寿命のためには推奨しない旨が取扱説明書に明記されています。
パススルー充電
- Jackery240:電池寿命のためには推奨しない
- Anker521:パススルー充電をしてもバッテリーが劣化しにくい仕組み
出力端子の違い
出力端子にも違いがあります。
出力端子
- Jackery240:AC出力×1、シガーソケット×1、USB-A×2
- Anker521:AC出力×2、シガーソケット×1、USB-A×2、USB-C×1
Anker521はAC出力ポートが2つ、さらにJackery240にはないUSB-Cポートが付いているので、ACを使って複数の同時給電に対応している他、多様なデバイスに対応しています。
Anker521にはLED照明がある
Anker521は本体の正面にLED照明を搭載しています。
これはキャンプの時や停電時にランタン代わりになり、万が一の時のSOSフラッシュとしても使えます。
明かりがあることでスイッチやポートの位置が見やすくなる点も見逃せません。
「万が一」は起こらないに越したことはないですが、明かりがあるだけで心強さがありますよね。
LED照明
- Jackery240:なし
- Anker521:本体正面に搭載
重量とサイズ感の違い
サイズですが、Jackery240は幅230mm×奥行き133mm×高さ167mm、重量は約3.1㎏です。
一方のAnker521は幅216mm×奥行き211mm×高さ144mm、重量は約3.7㎏です。
幅はAnker521の方がスリムですが、奥行きと高さ、重量は大きくなっています。
重さについては0.6㎏ほどの差なので、機能や価格と照らし合わせて検討されることをおすすめします。
サイズの違い
- Jackery240:幅230mm×奥行き133mm×高さ167mm・重量約3.1㎏
- Anker521:幅216mm×奥行き211mm×高さ144mm・重量約3.7㎏
付属品の違い
共通する付属品はACアダプター、車載用シガーアダプター、取扱説明書です。
一点違うのはJackery240には収納ポーチが付いている点です。
価格について
Jackery240は公式販売サイトで21,800円、Anker521は同じく公式販売サイトで29,900円でした。
約8,000円の差があるので、機能と照らし合わせて検討が必要そうですね。
尚、価格は販売サイトやタイミングによって日々変動しますので、常に最新の価格をチェックすることをおすすめします。
▼Jackery ポータブル電源 240
▼Anker ポータブル電源 521
Jackery240とANKER521どっちがおすすめ?
手頃なエントリーモデルとして人気の高いポータブル電源「Jackery 240」と「Anker 521」ですが、どっちがどんな人におすすめなのかまとめてみました。
Jackery 240がおすすめの人
- 価格を抑えたい人
- 少しでも軽い方がいい人
価格が8,000円ほど安いので、低予算でポータブル電源を取り入れたいという人にはJackery 240がおすすめです。
重量の差も600gあり、例えば女性1人で使う可能性がある場合は少しでも軽いのはメリットですよね。
Anker 521がおすすめの人
- 長く使いたい人
- パススルー充電をする機会が多いと思われる人
- 充電の速さを求める人
- USB-Cポートを使う人
機能面については、電池容量、電池寿命、充電速度、出力端子の数、LED照明と、いずれもAnker 521が優っています。
特に3000サイクルにわたってほぼ劣化無しで使えるのは、アウトドアを頻繁に楽しむ人や普段使いしたい人にとって長く暮らしのパートナーになり得ます。
パススルー充電にも耐える点は大きなメリットですし、充電時間も短く済みます。
USB-Cで給電するデバイスをよく使う人なら、迷わずAnker 521をおすすめします。
LED照明もあると便利ですし、機能面を重視するならAnker 521ですね。
▼Jackery ポータブル電源 240
▼Anker ポータブル電源 521
Jackery240とANKER521共通の特徴
Jackery 240とAnker 521に共通する特徴を紹介していきますが、別メーカーの製品なので全てが同じというよりは「双方ともこんな特徴がある」といったところです。
最大200W出力
最大200Wの定格出力は共通しています。
複数のデバイスに給電しても、トータルで200W以内であれば問題なく使用できます。
例えばキャンプや車中泊をする時に、電気毛布で暖を取りながらポータブルテレビを見たりPCを使ったりということも可能になります。
但し、モーターを搭載した家電などで、起動時の誘導負荷が200Wを超える場合は電力が低減したり遮断されたりすることがあります。
純正弦波で精密機械も安心
両モデルとも純正弦波を採用しているので、家庭用のコンセントと同様に電化製品を安全に使用することができます。
安価な製品は疑似的に作られた修正弦波を採用しているものもあるので、正弦波であるかどうかはポータブル電源選びの大きなポイントです。
修正弦波は家電の故障を招きやすく、精密機械には使用できないものが多いので注意が必要です。
ソーラーパネルで充電が可能
Jackery 240とAnker 521いずれも、ソーラーパネルを接続することで太陽光から電気に変換することが可能です。
ソーラーパネルはいずれも別売りとなるため、ポータブル電源を使ってみて必要と感じた時点で買い足すのがおすすめです。
日常的にソーラーパネルを使用することによって節電にもなりますし、停電が起きた時の強い味方になります。
安全性の高さ
Jackery 240とAnker 521共に安全性については申し分なく、電気用品安全法(PSE)、リチウムイオン電池の国連勧告輸送試験(UN38,3)をはじめとした安全認証を取得しています。
さらにBMS(バッテリーマネジメントシステム)も両者共に搭載しており、過充電や過放電を抑止し安全性を高めています。
見やすいディスプレイ
ディスプレイも大きく見やすい液晶画面で、電池の残量も一目でわかります。
電池残量のわかりやすさについても共通していますね。
▼Jackery ポータブル電源 240
▼Anker ポータブル電源 521
JackeryとANKERの違いの違いを比較まとめ
JackeryとAnkerという、ポータブル電源で注目度の高いメーカー2社のエントリーモデルについて違いを比較しながら特徴についても紹介してきました。
この記事ではJackery 240とAnker 521について比較しましたが、電池容量、電池寿命、充電スピード、端子の種類、LEDの有無という点すべてにおいてAnker 521に軍配が上がりました。
一方のJackery 240はコンパクトで軽く、価格は現在のところ8,000円ほどAnker 521より安いのがメリットです。
共通する特徴としては、定格電力200Wなので複数の家電を同時に使用できる点や、ソーラーパネルで太陽光を変換して蓄電できる点、家庭用コンセントと同じ純正弦波を採用していて精密機械も安心して使用できる点です。
いずれもポータブル電源としては機能性、安全性共に十分ですので、使用頻度や用途、予算などを比較検討してライフスタイルに合った方を選んでいただければと思います。
ポータブル電源を生活に取り入れたい方や、JackeryとAnkerのどちらの製品を選ぶかで迷われている方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼Jackery ポータブル電源 240
▼Anker ポータブル電源 521