映画 endless SHOCKを日比谷で見てきました。
わたし、基本的にエンタメ好きです。
キンキファンとか光一くんファンとか関係なく、単純にこの手のエンタメが好き。
ミュージカルや舞台劇は日本だけじゃなく、アメリカ、イギリスでも観ていて、もちろんブロードウェイも、オフブロードウェイも見てるし、何ならその役者を目指す卵な若い子たちが働いているお店にも行ってます。
そんなナマ好きなわたくし、SHOCKを見て、頭痛くなるくらい感動して帰ってきました。
アマプラ沼落ち組の新米ファンなんで、もちろん初めてです。
しかも、大した知識もなしに、勢いだけで行きました。
(映画館遠いし、子供置いてそんな長時間出かけるの難しいし、そんなお金使えないし…などなど諸事情あって、映画館にまで行く気はなかったんです…情けない新米ファンですみません…)
ですが!
タイミングに恵まれて行けました!
ちょっとなかなか整理がつかないんで、ここで感想を吐き出します!
「堂本光一ファンの感想」というより、「ファンじゃないひと」、「ファン以外の感想」にもちょっと近い部分がある気もするので、その辺りも書きます。
ネタバレは途中からガンガン行くのでお気をつけくださいませ!
(まぁ見てない人が見にくることはない記事だと思いますけど…一応)
endless SHOCK ファン以外としての感想ネタバレなし
ステージ作りと人材
ファン心理関係なしで、これは凄いと思ったことを先にご紹介します。
ただし素人目線ですよ?
単純に感動したって話なだけなんですけど…
まず舞台装着、照明、衣装。
凄い。
めちゃめちゃお金もかかってるし、センスが…当たり前ですけど、当たり前ですけど、あえて、凄かったです。
正直そこまでと思ってなかったんです(失礼…)
間違いなく光一くんの名前ありきの舞台ではあるんですけど、さすがに20年に渡って日本一チケットが取れないと謳われるには、それ相応のものがないと続かないわけで、そこを始めて理解しました。
ほんとわたしド素人ですけど、ド素人だからこそ感動しました。
あのライトの使い方
スモークと光の使い方
回転する舞台の使い方
場面展開の仕組み、音響
逐一凄い。
だって、あの階段をはじめとする大掛かりなセット、どこにどうやって、スムーズに出せるように仕舞ってあるかって、それだけでもセンスいりません?
帝劇の奥行きどうなってるの?って。
衣装だってあれだけの早着替えをさせるための創りをしつつ、あのデザインなワケで。
しかもそれをまさか1着ずつってことないですよね…?
(後から知りました、一着ずつしかないんですって…?それはそれでまたすごい…)
でね、こんなにもハイレベルなものを供給するには、これらを叶える人材と、物理的な材料をそろえる財力がいるんですよね?
これを、その舞台でもって回収して、なおかつ、スタッフキャストという雇用を生み出して、お客さんへは更なる感動として還元して、それを繰り返しながら毎年のように改善させてきたって…
そこだけでどれだけの経済と感動をまわしているかと考えると…
なにこれ…?
ほんと恐ろしい…化け物級の舞台じゃないですか…。
そんなとこにまず感動してしまいました。
今更、本当に今更で申し訳ないんですけど、20年の凄さ、圧倒されました。
SHOCK関係者の皆様に、心から感動をありがとうございます、と伝えたい…。
その努力と成果に拍手です。
映画で見て良かったこと
元々が舞台なものはやっぱり生で観劇をした方がいいんじゃないかなぁと、どこかで思っていました。
が、今回のendless SHOCKは無観客で撮っていて、映像として見ることの利点をとても良く考えられていたので、逆に映画で見てよかった!と思えるほどでした。
普段映像を見ることの方が慣れているので、やっぱり見やすいです。
そして、舞台の映像化の利点は、表情が真近によく見えること。
役者さんたちの表情がしっかり見えるから、感情輸入もしやすくて、その分感動もさせられます。
汗で濡れていく髪までよく見えて、その臨場感も十二分に感じることができました。
endless SHOCKはつまらない?
正直なところ、endless SHOCKを見て「つまらない」と言い切れる人がいるなら、ちょっと不思議。
人にはそれぞれ好みはあるでしょうけど、endless SHOCKを見ようという人は、光一くんに興味があるか、ミュージカルや舞台といったナマの感動が好きなひとじゃないかな、と思うので、そのどっちかに興味があれば、「つまらない」とはならない気がします。
光一くん目当ての人が大満足するのはもちろんなんですけど、「舞台」というものに興味がある人なら見どころはありとあらゆるところに落ちてるから、絶対どこかしらに興味を惹かれると思うんですよね。
物足りないと感じる人がいるとしたら…うーん…、オペラ調に歌う舞台が好きとか…?
歌だけにフォーカスして、歌だけで感動できるかと言われたら、確かにそっちの道のプロには敵わないかもしれないです。
ただ、あれだけ動いて踊って歌ってで、あの歌唱力ですからねぇ…十分感動に値すると思うんですよねぇ。
ストーリーがつまらないという人がいるんでしょうか?
いやでも、ストーリーだってちゃんとあるしねぇ?
まぁそのストーリーが好みじゃないと言われれば仕方ない…のか…?
あとは、出演してる人のファンで、推しの出番が少ないからつまらなく感じるとか…?
だとしても、あの誠心誠意全力で提供されるパフォーマンスを見て、何も感じないとか、つまらないという人はなかなかいないんじゃないかなぁ…。
ネットでendless SHOCKと検索をかけようとすると「つまらない」も検索窓に推奨で出てくるんで、誰かしらが「つまらない」と言っていることを読みたい人とか、つまらないと感じたから自分と同じ意見の人を探している人とか、つまらないって言っている記事を見つけたい人がいるってことなんでしょうけど。
好みはあれど、光一くんのファンかどうかを抜きにしても、「つまらない」という言葉一言で終わらせられるような舞台じゃないんじゃないかな、というのがわたしの感想です。
endless SHOCK 初めて見た感想 光一くんについて
さて、ここからはネタバレありきで気にせずに行きます!
そして新米ファン丸出しです。
それこそ、ファンの方にとっては「今更」で「そんなことも知らないのか」レベルのことかと思います。
でもファン歴数ヶ月の初SHOCKなんで大目に見てください!
最初の感動
お伝えした通りアマプラ沼落ち組なので、「KinKi Kidsの光一くん」のイメージが強いまま見に行きました。
なので、最初、役名が「コウイチ」であることと、舞台化粧の違和感が凄かったです。
「あなたそんな喋り方しないでしょいつも」っていう…
ちょっと映画Rushの吹き替えを思い出しました。
役を演じてる時の声ってことなんかなぁ、と。
もちろん、その違和感もいっときのことで、すぐに薄れましたけどね。
これもまた言葉貧相ですけど、とにかく色々凄すぎて。
もう、最初のステージオンステージの終盤的なみんなで歌ってるシーンだけで泣きそうになりましたもん。
物凄くエネルギーに満ち溢れてるじゃないですか。
キャストの皆さんの作り出す舞台の雰囲気が、もう、ほんと楽しそうで充実してて、この舞台大好きなんです!って歌うじゃないですか。
そういう演出だし演技なんでしょうけど、予想以上の人数と陽のエネルギーに
ああ、光一くん、このメンバーと膨大なスタッフからなるこの舞台全てを1人で背負ってまとめあげて、たどり着いたのがこれなのか…
と思ったらそれだけで感動…。
我ながら、早すぎ。ちょろすぎ。
見せ場その1 Solitary
わたし、マイケルジャクソンが好きだった時期がありまして。
中折れ帽子をまぶかに被って、スーツで踊る、あのスタイルけっこうツボなんです。
ただその分、ちょっと目が厳しくなります…下手なことされらと、中途半端に真似しないでくれ、と思っちゃうんです、が…
Solitary、光一くんがスモークの中、俯き加減のままスーツに袖を通した瞬間、かっこよすぎて泣きました。
あの仕草よ…。
そして何度も言うけど、スモークと光の効果、カメラの位置、抜くタイミングよ…。
監督誰よ、光一くん本人じゃんね、ひー…かっこいー…。
はい、ちょろすぎです。
見せ場その2 殺陣からの階段落ち
これぞ SHOCKというあの見せ場、激しい殺陣。
矢を手で掴み、面を取る一連の動作にまず感動。
ここも、背後のライトに正面からとらえたカメラ、最高でした。
後ろに投げ捨てた面の白髪が光一くんの真後ろに入るあのカット。
ありがとうございました。
そこから、あの衣装を着て、あの人数で、あんなに激しく、あの長時間、圧倒されました。
光一くんの衣装も。
あれはあのまま階段を転げ落ちるから、そのためのクッション材を仕込んでいるんだろうなと想像はつくんですけど、となると、それを着たままあの動きをするってのが…凄すぎる…。
そして、あの気迫。
1800回を超えても、この日限りと思わせる程の。
(映画撮影の時点では1800回前でしょうけどまぁ細かいことは抜きに…)
あれが光一くんのエンターテイメントなんだと。
演じる側は連日のことでも、今日来てるお客さんにとっては1回の舞台、その1回に全力で最高のものを届けたい、という想い。
めちゃめちゃ溢れてました。
涙も溢れそうになりました。
「階段落ち」も凄いことには変わりないし、あんなこと毎日毎日出来る人なんていないと心底思うけど、「階段落ち」は派手な客引きであって、 SHOCKの凄さはそこだけじゃないんだなぁと…。
あの一公演ごとの気迫を間近で見ている共演者さんだって、きっとそれに引っ張られて、否が応でもひきあげられてるんじゃないかな…とか…。
あの舞台に若いうちに立てた子達は色んな刺激を受けて、沢山のことを一気に学んで、物凄く成長するだろうなぁとか…。
物凄いプレッシャーはあるだろうけど、きっとその仕事人生において物凄い経験を積める舞台なんだろうなとか…そんなことまで考えちゃいました。
SHOCK経験者がその後の仕事で評価されたりしたら、きっと光一くん筆頭に関係者みんなが嬉しいんだろうなぁ…なんて素敵なカンパニー…(あくまで妄想ですけどね…)。
ついでにわたし、階段堕ちがあんな中盤だと思ってなくて、すぐ歌って踊り出したことにもびっくりして、えええ?!大丈夫?!ってなりました。
実際には血糊やらも落とさないといけないので、このタイミングで休憩が入るそうですね。
にしたって…と、光一くんの体力にも脱帽でした…。
見せ場その3 シェイクスピアシアター
個人的にはシェイクスピア、1番の見せ場だと、強く、強く、強く思いました…!
わたしがこれまでに観劇したシェイクスピアはイギリスで見たマクベスのみで、シェイクスピアに造詣が深いわけでは全くないんですが!
ないんですが!
ちょっとでも興味ある人ならご存知、ハムレットとリチャード三世。
それぞれ代表するセリフが盛り込んだ、悪夢のシーン。
ハムレットの
「裏切り者に復讐せよ!」
「生か死か、それが問題だ」
リチャード三世の
「馬だ、馬をよこせ!よこせばこの国をくれてやる」
「思い起こすがいい、花の盛りにあるわたしを刺したあの日のことを」
「絶望して死ね!」
たぶん、このシーンのほとんどがこのハムレットとリチャード三世のセリフなんですけど、特に有名なこのあたり。
これ…本当、圧倒されました。
個人的にはすっごく以外な発見で、度肝を抜かれました。
階段落ちとフライングはあまりに有名で、ファンでなくてもなんとなく目にしたことがあるじゃないですか。
でも、このシーンは一切見聞きしたことがなかったんです。
それもあって、驚きと感動が押し寄せました。
魂の叫びってこういうことなんじゃないかと、思えるくらい、口早に叫ぶセリフの1つ1つが狂気を伴っているようで、感情を揺さぶるというか…。
あれは凄かった…。
原作ではリチャード3世は先天的に背骨が曲がった醜い男として描かれてるんですけど、光一くん、リチャード三世のシーンは片方の肩を落として体を歪めて立って、顔も酷く歪めてて…
その中で、世の中全てを憎んだかのようなセリフ…
最高でした…。
そして、映画だからこそ、そんな表情までアップで見えるじゃないですか。
最高でした…。
舞台劇を映画で見るという贅沢さに酔えます。
また、王子、古典が似合うしね。
光一くんのシェイクスピア、全幕見たい。
ハムレットもリチャード三世もいいけど、SHOCKで使ってるしって言うならマクベスとかどうですかね…?
そして、そして、このシーンを使う意義、その設定もとっても好きでした。
ハムレットもリチャード三世も、現王を死に追いやり王位を略奪するという物語。
ハムレットは父の仇で周囲の人間の生死も巻き込んでいく復讐劇。
リチャード三世は醜い見た目で生まれたため蔑まれた男が兄弟をも手にかけて王位を取る物語、でも王位についた後は亡霊に苦しみながら戦で死ぬという悲劇。
次はシェイクスピアをやりたいと言っていたコウイチを、ライバル視するタツヤが劇中に真剣で刺してしまい、その後、タツヤが苛まれる悪夢、という形で表現されているのが、このシェイクスピアシアターなんですよね?
たまりません、たまりませんよー、この設定。
タツヤの後悔が全部盛り込まれているハムレットとリチャード3世で、それこそコウイチのやりたかったことで。
この繋がりよ。
誰ですかシェイクスピアのこの演目に目をつけたのは。
最高じゃないか。
って一人酔いましたねぇ…。
終わってから。
まぁ、クレジット見る限り当たり前ですけど、光一くんとジャニーさん、そして支えるスタッフであれこれ議論して入れてたんでしょうけど…
見てる最中はもう光一くんにひたすら圧倒されまくってました。
あの化粧、衣装、ライト、全部素晴らしかったけど、それを見事なまでに昇華させた演技よ…。
正直、こんなにも素晴らしい役者さんだとは思ってなかったです(失礼)
光一くん、いつかやらないかなぁ…シェイクスピア…(しつこい)
でも大きな赤十字は病院を連想してしまったり、棺桶はちょっと笑いそうになってしまった…ごめんね…
そして、ゾンビシーンはマイケルジャクソンのスリラーを彷彿とさせすぎてて、勝手に脳内ではスリラー流れてました。
見せ場その4 フライング
光一くんがリボンで空飛ぶ王子様なことは存じ上げておりましたが、これもちょっと想像以上でした。
かなり出だしでさらりと一回飛びますよね、タタっと2、3歩の助走で、ひょい、ひゅーっと。
え?飛んだ…
って、一瞬あっけにとられました。
危なげなく終わったのに、ちょっと危なかった風な話になってて、え?どこが?って、逆に分からなくてびっくりでした。
で、そこからお話が進んで、終盤にこれでもかと飛びますよね。
特に一番有名な真っ白な衣装の赤いリボン。
くるっと腕に巻いて、飛び立つあれ。
ぶわっと鳥肌立ちました。
泣きました。
やっぱりちょろい。
光一くんが飛んでいる時って、どこにも不自然さがなくて、全くぶれないじゃないですか。
傘の時もあんなに揺られて全然ぶれないし、指先足先まで綺麗で…。
すごい体幹ですよね。
あれほど綺麗な姿勢を保てる人っていないそうですね。
ただただ見いていると、飛べる人間がいたんだ…って本気で思えてしまいました。
さらに、はしご。
あれも、そんなに?!ってほど動くはしごの間を飛び回ってて、本当に飛ぶ能力ある人みたいに自由に飛んでいるようで…。
余計な想像ですけど、あんなふわっと飛びまわってて大丈夫って、体幹や筋力とかの他に、三半規管もかなり強いですよね…。
それに加えて、向上心、探究心、忍耐力、自分を律する姿勢とか、努力を続けられる強い心とか、なんだかもう、そういう細かな1つ1つ、何がかけても出来なさそうなことばっかりやるじゃないですか。
光一くんが持って生まれたもの、光一くんが人生で得て来たもの、光一くんを周りで支える人たち、もうありとあらゆるものに感謝したい気持ちにさせられました。
ジャニーさんの影と光一くんについて
わたし本当にジャニーズを素通りして来た新米ファンなんで、大してジャニーさんのことも知らないけど…
このSHOCKで表現している往年のニューヨーク感が、年代的に考えてもジャニーさんが心底憧れて、なんとか日本にも浸透させようとした「ブロードウェイ」だったんじゃないかなぁと…勝手に想像してしまい…
ジャニーさんの描いた夢を現実に落とし込んで、その夢に羽をつけて名実共に羽ばたかせたのが光一くんだったんじゃないかなぁと。
そんなことも勝手に思い描いて、勝手な妄想で、勝手に感動したりもしてました。
本当に飛ぶしね…。
ジャニーさんへの愛も至る所で口にされてますけど、十二分に伝わってたんだろうなぁとか…。
本当に1ファンの勝手な感想ですけど、尊敬しあい、愛し愛されていたんだなぁと、感じる舞台でもありました。
あと、おかしな話かもしれないですけど、SHOCKを見てから、KinKi Kidsのあれこれを鑑みると、あの光一くんの剛くんへの抑えきれてない溢れる愛がさらに愛おしくて、剛くんが光一くんの癒しでもあり、励みでもあるんだなぁとつくづく感じたりもしました。
なんて素敵な二人なんでしょうねほんとに…。
endless SHOCK 初めて見た感想 共演者さんについて
ちょっと長くなりすぎたんで、簡単にまとめると…
- endless SHOCK パーカッションの感動
- 前田美波里さんの圧倒的存在感
- 上田竜也さんの演技力
- 梅田彩佳さんの歌声
- ダンサーキャストさんたちのプロさ加減
こんな感じです。
あと、ちょっと個人的な辛口(?)感想も書きたいなぁなんて思ってます。
この辺りの詳細、続きはまた次の記事で!
ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました!