エコバックスのロボット掃除機DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの違いを比較して、どっちがおすすめなのかを紹介していきます。
ハイスペックなロボット掃除機を次々に送り出しているDEEBOTシリーズですが、この春「DEEBOT T30 PRO OMNI」が発売となりました。
T30 PRO OMNIは驚異の11000Paという強力な吸引力に加えて、エッジクリーニングを強化するなどさらなる進化を遂げています。
2023年モデルのT20 OMNIのスペックにも驚かされましたが、今回はどの点が変わったのでしょうか。
- 吸引力が大きくパワーアップ
- エッジクリーニングの進化
- 絡まり防止を強化したブラシ
などなど、機能面での大きな特徴の一部を挙げただけでも期待がふくらみますし、ステーションを含め省スペース化も実現しています。
さらに細かい部分でも変わった点がありますので、詳しく紹介していきますね。
本文では、DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの違いを比較し、どっちがどんな人におすすめかも併せて紹介していきますね。
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI
DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの違いを比較
まずはエコバックスのロボット掃除機DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの違いを比較していきます。
- 吸引力アップ
- エッジクリーニングの進化
- ブラシの構造
- モップリフトの高さ
- きれいになるまで清掃やり直し
- メンテナンスのしやすさ
- 本体とステーションのサイズ
- バンパーに触れて起動できる
T30 PRO OMNI は吸引力大幅アップ
商品紹介ページでまず目を引くのが、数値化された吸引力「11000Pa」です。
T30 PRO OMNIは最新型のモーターを採用することによって、最強レベルの吸引力を実現しています。
対するT20 OMNIは6000Paで、比べてしまうと見劣りするように感じてしまいそうですが、一般的なロボット掃除機の吸引力3000Paでも高性能といわれているので、DEEBOTシリーズがいかにハイレベルかがわかりますよね。
エッジクリーニング1mmまで対応
ロボット掃除機で水拭きができるようになっても、壁際や部屋の隅をカバーするのは難しいといわれていました。
基本的にモップは丸い形状をしているため、角や際の部分にはアプローチしにくいのも確かです。
T30 PRO OMNIはそんな常識を覆し、モップ清掃で壁際に1mmまで迫ることに成功しています。
T20 OMNIでは壁際3mmまででしたので、これまで届かなかった部分へのアプローチによって、お掃除後のストレスが大幅に減るのは間違いなさそうです♪
メインブラシの「Zero-Tangle」テクノロジー
DEEBOTのハイエンドモデルではゴム製のブラシが主流でしたが、T30 PRO OMNIでは毛のブラシになっています。
毛のブラシの方がゴミが絡まりやすいんじゃ……?と思われるかも知れませんが、T30 PRO OMNIのメインブラシは帯電防止加工された角度の違うブラシがV字状になっている(Zero-Tangleテクノロジー)ため、髪の毛などの絡まりを防いでスムーズに吸い込みます。
髪の長い方や、長毛種のペットを飼っているご家庭でも、ブラシのお手入れに手間を取られずにストレスフリーで使えます。
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI
モップリフトの高さ
カーペットを自動で検知し、モップをリフトアップする高さも進化しています。
- T30 PRO OMNI:0.9cm
- T20 OMNI:0.6cm
モップを自動でリフトアップする機能は、カーペットのあるお部屋でモップを外す手間が要らずとても便利な機能ですよね。
T20 OMNIの0.6cmからさらに3mm高く、T30 PRO OMNIでは0.9cmとなっていて、少し厚みのあるカーペットも濡らさず進んでいくことが可能になりました。
ひどい汚れは清掃やり直しも
T30 PRO OMNIは水拭き清掃中に汚れの特にひどいところ、きれいになっていないところを検知すると、自動的に清掃のやり直しをしてくれます。
例えば、食べ物をこぼして時間がたったもの、ソースのこびりつきなどがあっても徹底的にきれいにしてくれます。
もちろん、モップで水拭きをしながら常に洗浄水が補充されるので、水切れの心配もありません。
お掃除終了後に人の手で拭き直しといったことも必要ないのは嬉しいですよね。
メンテナンスのしやすさ
メンテナンスのしやすさもT30 PRO OMNIは大幅に進化しています。
タンク内の水の汚れ具合も自動検知し、ろ過構造もアップグレードしているため、お手入れが非常に楽になっています。
ステーションの構造が大きく変わり、水タンクの残量が可視化されてより便利になりました。
タンクの中が見えないと、内側がどうなっているのか不安になりますが、半透明で見やすくなっていて安心です。
お手入れについては、今後たくさん出てくるであろうユーザーレビューを見るのも楽しみになっています。
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI
本体とステーションのサイズ
本体、ステーションともにT30 PRO OMNIの方がコンパクト化されており、並べて比較すると以下の通りです(幅×奥行×高さ)。
- T30 PRO OMNI:(本体)353×351×104mm、(ステーション)409×490×480mm
- T20 OMNI:(本体)362×362×103.5mm、(ステーション)448×430×578mm
本体はそれほど大きな違いではないものの、ステーションは幅と高さが大幅に小さくなっています。
ステーションを定位置に置くと、それなりにスペースは取ってしまいますし、少しでもコンパクトになったというのは朗報です♪
こんな起動の仕方も!
T30 PRO OMNIは他のDEEBOTハイエンドモデルと同様に、アプリでの操作や音声操作も可能ですが、バンパー部分を軽く足で触れることによってもお掃除が開始できます。
ちょっとお行儀が悪いような気もしますが^^; 食器や洗濯物を運んでいる時や子供を抱っこしている時など、両手が塞がっている時に実はかなり助かるんじゃないかと思っています。
価格について
これだけのスペックなら価格も気になってくるところですよね。
T30 PRO OMNIは予約販売の段階なのでDEEBOT公式商品サイトで179,800円、T20 OMNIはECサイトでも広く販売されており、当初の定価179,800円より大幅に求めやすくなっています。
この記事を作成している2024年4月9日現在、T20 OMNIは楽天やヨドバシ.comでは12万円前後、価格.comの最安価格帯ではなんと10万円を切っています。
商品のアップグレードにつれて価格が下がることはよくありますが、発売当初は衝撃的なスペックだったT20 OMNIがここまで手を出しやすくなったというのは驚きですよね。
いずれにしても、価格は日々変動しますので、常に最新の情報をチェックすることをおすすめします。
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI
DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの違いを表で比較
DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの違いを表で比較してみました。
DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIどっちがおすすめ?
DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの違いを比較してきましたが、どっちがどんな人におすすめかを以下にまとめてみました。
特徴 | T30 PRO OMNI | T20 OMNI |
---|---|---|
吸引力 | 11000Pa | 6000Pa |
エッジクリーニング対応距離 | 壁際1mmまで | 壁際3mmまで |
メインブラシのテクノロジー | Zero-Tangle(帯電防止加工された角度の違うブラシがV字状) | 情報なし |
モップリフトの高さ | 0.9cm | 0.6cm |
清掃のやり直し機能 | あり(特に汚れがひどいところを自動検知して清掃やり直し) | なし |
メンテナンスのしやすさ | タンク内の水の汚れ具合の自動検知、ろ過構造のアップグレード | 情報なし |
本体サイズ | 353×351×104mm | 362×362×103.5mm |
ステーションサイズ | 409×490×480mm | 448×430×578mm |
スタート方法 | アプリ、音声操作、バンパー部分を足で触れる | アプリ、音声操作 |
価格(2024年4月9日現在) | 公式商品サイトで179,800円 | 楽天やヨドバシ.comで約12万円前後、価格.comで約10万円 |
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI
T30 PRO OMNIがおすすめの人
- お掃除能力の高さを追求したい人
- 髪の毛が長い、または長毛種のペットがいる人
- 少し厚めのカーペットを敷いている人
T30 PRO OMNIは吸引力を11000Paまで引き上げており、ブラシの構造を変えることで絡まりを防止し、スムーズなゴミ吸引に繋がっています。
さらに水拭きではエッジ清掃を強化し、壁や家具の際、部屋の隅までスッキリと拭き上げてくれますし、汚れのひどい箇所をきれいになるまで拭き掃除を繰り返します。
とにかく清掃能力の高さを第一に考える人にはおすすめです。
モップリフト機能も進化していますので、厚めのカーペットだとモップの干渉が心配だという人にもおすすめできます。
T20 OMNIがおすすめの人
- ハイスペックのロボット掃除機を比較的安く求めたい人
お掃除に関する殆ど全ての能力においてT30 PRO OMNIが優れているといえます。
そのためT20 OMNIを特におすすめする理由は価格面のみになってしまっていますが、それでも吸引力6000Paはかなりのレベルですし、次の項で詳しく触れますが吸引、水拭き、モップ洗浄から乾燥までオールインワンというのは共通しています。
ゴミ自動収集、精巧なマッピングや障害物回避なども共通しており、これだけのスペックでこの価格まで下がっているというのはかなり良いのではないでしょうか?
発売された当初に予算オーバーで諦めたという人がいたら、買い時といえますね。
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI
DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの共通の機能や特徴
次に、DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIに共通する機能や特徴について紹介していきます。
1台で吸引と水拭き
T30 PRO OMNIとT20 OMNIいずれも、本体1台で吸引と水拭き機能が付いています。
お部屋の状況、汚れの具合によって吸引のみ、吸引と水拭きを同時、吸引してから水拭き、水拭きのみ、といったように使い分けられます。
特にペットの毛がたまりやすいお部屋や、花粉や砂ぼこりの多い時期は、吸引してから水拭きすることでスッキリです。
飲み物などをこぼした時にもとっさに水拭きの指示を出すだけなので本当に楽ですよね。
上の項ではリフトアップについて触れましたが、モップを付けて同時清掃していても、カーペットの上は吸引のみをしかも自動でしてくれるという賢さです。
ゴミ自動収集
ゴミの自動収集機能についても、DEEBOTのハイエンドシリーズならもはや当たり前のように搭載されています。
お掃除する度にゴミを捨てる手間も大きく省けますし、ダストボックスの容量は300mlと共通しており十分な容量です。
モップの自動洗浄&乾燥
モップの自動洗浄と乾燥についても共通しています。
床を拭いたモップを手洗いして干す作業を代行してくれるばかりか、温水洗浄で油汚れやニオイも落としやすく、しかも熱風乾燥で清潔な状態に戻してくれて、生乾きの心配もありません。
※T20 OMNIについては熱風でなく温風乾燥という情報もありますが、エコバックス公式商品サイトには熱風と明記されていたので、ここでは共通機能とさせていただきますね。
障害物回避システム
障害物回避システムは、両モデルともにTrueDetect 3D 3.0テクノロジーです。
赤外線の力で物体の輪郭や情報を立体的に認識し、ミリ単位で繊細に回避することが可能です。
小物やおもちゃといった床に落ちているものを回避しながら走行するので、巻き込みや衝突も防げます。
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI
TrueMapping2.0で正確なマッピング
マッピングシステムについても、車の自動運転技術を応用したTrueMapping2.0を採用しており、両モデルに共通しています。
たったの6分間で100㎡を正確にマッピングすることができる優れもので、最適なルートプランやマルチフロア対応も可能です。
生成されたマップや走行したルートはいつでもアプリから確認できますよ。
段差乗り越えは2cm
ロボット掃除機は段差に引っかかってしまうのでは?と心配になる声も聞かれますが、両モデルとも2cmまで乗り越えが可能です。
バリアフリーでなくても、お部屋と廊下の境目などが2cmまでなら問題なく乗り越えて走行します。
動作音について
静音性(動作音)については、厳密にいうとほんの少し違ってはいます。
T30 PRO OMNIの動作音は67㏈、一方のT20 OMNIは吸引が約66㏈、モップ使用で約68㏈とのことなので、ほぼ変わらないといっても良いでしょう。
いずれにしても、ごく一般的な掃除機の音量ではあります。
音声アシスタントYIKO
DEEBOTシリーズの上位モデルにはおなじみの音声アシスタントYIKO(イコ)ですが、T30 PRO OMNIにもT20 OMNIにも搭載されています。
お掃除が必要な時に「OK、YIKO、テーブルの下を掃除して」といったように声をかけるだけで動いてくれます。
手が離せない時や手元にスマホがない時でも、話しかけるだけなのでとっても楽です。
アプリ連携で細かな設定も
エコバックスの専用アプリで操作が可能なのは、もはや言うまでもありません。
アプリをインストールすれば、清掃モードの指示、スケジューリング、隅っこの念入り清掃にお部屋ごとの清掃順序など細かな設定から、マップを開いて走行ルートの確認も可能です。
DEEBOTもお掃除を重ねる度に学習するので、ちょっとゲーム感覚でアプリを開くのが楽しくなりそうです。
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI
DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIを比較まとめ
エコバックスのロボット掃除機DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIの違いを比較し、どっちがどんな人におすすめかも併せてまとめてきました。
この春発売となったT30 PRO OMNIは驚きの吸引力11000Paに加え、壁際1mmまでモップが届くようになりました。
さらにブラシの構造を変えることで絡まりを防止し、お掃除レベルが格段に向上しています。
メンテナンスも楽になり、ステーションのコンパクト化も実現した最新機種です。
T20 OMNIに比べてお掃除レベルはかなりアップしていますが、DEEBOTのハイエンドモデルではお馴染みの、吸引→水拭き→温水洗浄→熱風乾燥といったオールインワン機能や、精密な障害物回避、マッピング等は引き継がれています。
T20 OMNIは2023年発売の旧モデルで価格がかなり下がっており、スペックに対する価格としてはかなりお得といえます。
スペックと価格、そしてお掃除スタイルを比較検討して、じっくり選ばれることをおすすめします。
DEEBOT T30 PRO OMNIとT20 OMNIのどちらを購入するか迷われている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼DEEBOT T30 PRO OMNI
▼DEEBOT T20 OMNI