エコバックスのロボット掃除機DEEBOT X2 OMNIとT20の違いを比較!どっちがおすすめ?
進化が止まらないエコバックスのロボット掃除機ですが、今年の9月に発売されたばかりのX2 OMNIと、6月発売のハイエンドモデルT20を比較していきます。
便利な機能を全部乗せしたようなT20のリリースからわずか3ヶ月で、さらなる高性能モデルが出てきました。
形状から一新し、吸引力も大幅アップしたX2 OMNIとT20の主な違いは以下の通りです。
- 形状が丸形からスクエアへ
- 吸引力大幅アップ
- ブラシ幅と壁際の清掃力アップ
- 物体回避、マッピングシステム
- ペット・フレンドリー・モード
- サイズの違い
- 段差を超える高さの違い
- 稼働音の違い
- ダストボックスと水タンク容量
- 最大稼働時間と充電時間
- カラーの違い
最も大きな違いは、これまでの丸形からスクエア形に変わったことです。
形状を変えることで壁際や隅の方までカバーできそうで期待ができますし、さらに吸引力がアップしている点も注目です。
本文では、エコバックスのロボット掃除機DEEBOT X2 OMNIとT20を比較し、どっちがどんな人におすすめかも併せて紹介していきます。
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20
DEEBOT X2 OMNIとT20の違いを比較
エコバックスのロボット掃除機DEEBOT X2 OMNIとT20の違いを比較していきます。
形状が丸形からスクエアへ
X2 OMNIを見ると最初に「スクエアに変わっている」ことに気付きます。
従来の丸形サイズからガラッと変えて、スクエア形にしたところに商品に対する自信が感じられますが、実際に壁際や部屋の隅により対応しやすい仕様になっています。
ロボット掃除機を使ってみたいけど、角や隅は吸い残しがあるのでは?と思われる方も少なくないと思います。
X2 OMNIはスクエア形にしたことでメインブラシを3.2cmも伸ばすことができて、さらにモップを壁際に1.5cm近付けることができるようになりました。
形状を変えることで、隅部分の清掃カバー率は驚異の99.77%に達しています。
吸引力が6000Pa→8000Paへ
T20がリリースされた時、ロボット掃除機の吸引力は6000Paまで伸びたことに驚きましたが、X2 OMNIはそれを大きく超えた8000Paとなっています。
3000Paあれば申し分なし、5000Paは超強力といわれてきたロボット掃除機の吸引力ですが、どこまで進化するのか楽しみになるくらいです^^
スクエア形に変わったことで壁際や隅に対応しやすくなった上に吸引力の大幅アップは頼もしい限りです。
物体回避システムの違い
物体回避システムの違いは、以下の通りです。
- X2 OMNI:AIVI 3D 2.0
- T20:TrueDetect 3D 3.0
X2 OMNIの物体回避システムですが、従来モデルのX1 OMNIに搭載されていた「AIVI 3D」からバージョンアップしています。
AI ビデオ+3Dのストラクチャードライトが物体認識性能をより向上させることで、認識して回避できる物体が45種類と大幅に増えました。
ソファやテーブルなどの家具は当然ながら、靴やスリッパ、マスク、帽子、大きなゴミやペットのエサのような粒子状の物質まで認識できます。
一方のT20の物体回避システムはTrueDetect 3D 3.0と、こちらも前モデルT10から向上しています。
床に置かれているコードやおもちゃなどの物体を瞬時に3Dでスキャンし、認識して回避する機能は申し分ないレベルといえます。
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20
マッピング性能
両モデルともすぐれたマッピング機能を搭載していますが、X2 OMNIは業界初となるDual-laser Lidarで、リアルタイムでの認識速度を大幅に高めています。
ロボット掃除機の多くに採用されているLDS技術の24倍の反応速度を実現しています。
一方のT20のマッピング機能はTrueMapping 2.0で、LDS技術の約4倍となっています。
反応速度はX2 OMNIが圧倒的に速く、より瞬時にマップを生成することが可能です。
ペット・フレンドリー・モード
X2 OMNIにはこれまでになかった「ペット・フレンドリー・モード」が搭載されました。
エコバックスは世界的なドッグショー「ウェストミンスタードッグショー」のオフィシャルパートナーになっていたことも驚きですが、それも納得のペットオーナーにやさしい新機能です。
ペットの毛が多いところを効率的に清掃するモードを推奨するので、長毛種の抜け毛や換毛期、多頭飼いで抜け毛に悩まされている人には朗報ともいえる機能です。
T20にはこの機能はついていないので、毛がよく抜けるペットがお家にいるかどうかもポイントになりますね。
サイズの違い
DEEBOT X2 OMNIのステーションと本体は、T20に比べて小型化されています。
ステーションの奥行きはやや増加しましたが、全体的に一回り小さくなったため、部屋に与える圧迫感が軽減されています。
本体もコンパクトになっている一方で、掃除性能に重要なメインブラシが大きくなっている点も嬉しい特徴です。
さらに、本体の高さが10.35cmから業界最薄の9.5cmに低くなったのも注目すべき変化です。
この高さの変化は1cm未満なので、大きな差には感じないかもしれませんが、ソファーやベッドの下の高さが約10cmのお家だと、その下を掃除できるかどうかの大きな差になります。
T20では掃除できない場所も、X2 OMNIなら掃除できる可能性があるんですよね。
自宅の家具下の高さも確認し、どちらのモデルが適しているか選ぶことをお勧めします。
超えられる段差の違い
現在、殆どのハイスペックロボット掃除機は約20mmの段差を超えられる仕様になっていますが、X2 OMNIは22mmの段差乗り越えを実現しました。
DEEBOTシリーズ最高峰クラスのT20でも20mmでしたが、それを超えてきたということは今後もどんどん進化しそうですよね。
小さいようで大きな2mm、厚めのラグやカーペットを敷いているお部屋も楽々お掃除出来そうですよね。
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20
わずかながら稼働音の違い
掃除機の音量はどうしても気になるものですが、稼働音もわずかながら違いがあります。
- X2 OMNI:64.9~65.5㏈
- T20:66~68㏈
稼働音の違いは本当にわずかな違いですが念のために比較を載せておきますね。
いずれも、騒々しい街角や車のアイドリングといったレベルの音量ではありますが、一般的な掃除機の音量が65~70㏈なので、決して飛び抜けてうるさいわけではないと言えます。
ダストボックスと水タンクの容量
ダストボックスと水タンクの容量も、わずかですが違いがあります。
- X2 OMNI:ダストボックス420ml、清水4L/汚水3.5L
- T20:ダストボックス300ml、清水4L/汚水4L
ダストボックスはX2 OMNIの方が大きく、その分汚水タンクが容量小さめになっている感じです。
ゴミを溜められる量に関係しますが、両モデルとも自動でゴミを回収してくれるので、稼働音同様にどっちを選ぶかの決め手になるとは考えにくいですね。
カラーの違い
カラーバリエーションはそれぞれ1パターンです。
- X2 OMNI:ブラック×シルバー
- T20:ホワイト×シルバー
こちらも色の違いだけが決め手になることは少ないと思いますが、色の好みは意外に大きく、インテリアに合うかどうかも重要なポイントではありますよね。
価格について
両モデルともかなりのハイスペックモデルなので、価格も気になるところです。
エコバックス公式オンラインストアでは、X2 OMNIが239,800円、T20が179,800円となっています。
価格差はちょうど60,000円ですが、T20は価格.comでは最安値が13万円台から出ています。
スペックの違いを慎重に検討したいお値段ではありますが、価格が下がってきたT20にも要注目です。
尚、価格は2023年10月12日現在のもので、日々変動する可能性が高いので、常に最新情報をチェックすることをおすすめします。
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20
DEEBOT X2 OMNIとT20の違いを表で比較
DEEBOT X2 OMNIとT20の違いを表で比較してみました。
特徴 | X2 OMNI | T20 |
---|---|---|
形状 | スクエア形 | 丸形 |
たたき回数 | 14000回 | 6000回 |
吸引力 | 8000Pa | 6000Pa |
物体回避システム | AIVI 3D 2.0 | TrueDetect 3D 3.0 |
マッピング性能 | Dual-laser Lidar | TrueMapping 2.0 |
ペット・フレンドリー・モード | あり | なし |
サイズ | 幅44.8×奥行43.0×高さ57.8cm 本体:直径36.2cm・高さ10.35cm | 幅39.4×奥行44.3×高さ52.75cm 幅32.0×奥行35.3×高さ9.5cm |
段差乗り越え能力 | 22mm | 20mm |
稼働音 | 64.9~65.5㏈ | 66~68㏈ |
ダストボックスと水タンク容量 | ダストボックス420ml、清水4L/汚水3.5L | ダストボックス300ml、清水4L/汚水4L |
カラー | ブラック×シルバー | ホワイト×シルバー |
価格 | 239,800円 | 179,800円 |
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20
DEEBOT X2 OMNIとT20どっちがおすすめ?
エコバックスのロボット掃除機DEEBOT X2 OMNIとT20の違いを比較してきましたが、どっちがどんな人におすすめかまとめてみました。
X2 OMNIがおすすめの人
- とにかく最高レベルの機種がいいという人
- ペットの抜け毛が特に気になる人
- 壁際や部屋の隅を重点的に掃除したい人
- 物体回避がより精密な方が良いという人
これまでにない機能や特徴を惜しげもなく乗せてきたX2 OMNI、お値段も最高峰ですが、最高レベルのロボット掃除機が魅力的なのは間違いありません。
X2 OMNIの特徴を並べただけでも、どれだけ凄いのか使ってみたくなりますよね。
また、長毛種のペットを飼っていたり、多頭飼いで抜け毛に悩まされている人には、ペットの毛を効率よく掃除してくれるX2 OMNIの「ペット・フレンドリー・モード」は嬉しい機能ですよね。
さらに壁際やお部屋の隅まで隈なくお掃除できるスクエア形で。形状を変えたからこそ出来ることが増えた印象です。
隅のホコリが取り切れないストレスを感じていた人にもおすすめしたいX2 OMNIです。
物体回避機能も45種認識と大幅にアップしていますので、ペットがいたずらをして散らかしてしまった部屋でも問題なくお掃除できますよね。
T20がおすすめの人
- X2 OMNIより価格が安いながらもハイスペックモデルが欲しい人
ハイスペックモデルは欲しいけど、X2 OMNIは予算オーバーで……という人にT20はおすすめです。
60,000円の価格差、しかも次第に価格がお求めやすくなってきているので、吸引力がこれまでの最高レベルの6000Paであれば申し分ありません。
両モデルに共通する「オールインワン」「温水でモップ洗浄」など至れり尽くせりの機能が満載なので、価格を抑えつつハイスペックモデルを求める人にはおすすめといえます。
いずれにしても、価格とスペック、ライフスタイルも照らし合わせながらじっくり慎重に選んでいただければと思います。
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20
DEEBOT X2 OMNIとT20の共通の機能や特徴
次に、DEEBOT X2 OMNIとT20に共通する機能や特徴について紹介していきます。
吸引、水拭き、モップ洗浄&乾燥のオールインワン
DEEBOTシリーズの上位機種では当たり前となった「吸引、水拭き、ゴミ自動回収、モップ洗浄、乾燥」のオールインワンタイプである点が共通しています。
吸引と水拭きだけでもかなりの手間が省けるのに、その上モップを自動洗浄して乾燥までしてくれるので、水タンクの処理くらいしかすることがないくらいです。
モップの温水洗浄
モップを温水洗浄してくれる点も共通しています。
温水の温度は、X2 OMNIとT20、いずれも55℃の中~高温となっています。
温水と常温水では油汚れの落ち方が全く違いますし、モップの繊維に油汚れがコーティングされた状態になったままだと、床の汚れ落ちにも影響してしまいそうですよね。
手で触れないくらいの熱めの温水で洗うことで、モップをより清潔に保てますし、専用の洗浄液を使う場合はさらに洗浄効果を高めます。
モップリフト機能
DEEBOT X2 OMNIとT20いずれも、カーペットを自動検知してモップをリフトアップさせることで、カーペットやラグが濡れるのを防ぎます。
これまでの水拭き一体タイプだと、カーペットを濡らさないためにはモップを付けて水拭きに切り替えることが必要でした。
両モデルともその必要がなく、自動でモップを持ち上げて濡らさずにお掃除ができます。
X2 OMNIは1.5cm持ち上げる旨が明記されており、T20には具体的な数値がありませんが、いずれにしてもモップリフトがあると手間が大きく省けますよね。
加圧式デュアルモップ
水拭きには2枚の丸形モップが1分間に180回転しながら、さらに圧力をかけて床の汚れをしっかり拭き取ります。
食べこぼしや、飲み物をこぼして乾いたときのべたつき、足の裏の皮脂汚れなどスッキリきれいに拭き取ってくれるので、床はいつでも清潔です。
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20
アプリで完璧な清掃
専用アプリでできることもハイレベルです。
多くのロボット掃除機で可能な「スタート/ストップ、マッピング、部屋ごとの清掃指定」にとどまらず、お部屋のタイプや床材、過去に清掃したデータを学習し分析することで、最適なお掃除を提案します。
「わが家のお掃除パターン」をアプリが生成することで、ワンクリックで最適なお掃除をしてくれます。
自動で充電と清掃再開
こちらも今や多くのロボット掃除機に搭載された機能ですが、充電や清掃再開も自動で行なうため、充電が少ない状態でお掃除をスタートさせても大丈夫です。
もちろん、中断した場所から清掃を再開するので、全てロボット掃除機に任せておけます。
音声アシスタントYIKO
アプリからの指示だけでなく、声でお掃除指示も可能です。
DEEBOT独自の音声アシスタント「YIKO(イコ)」が内蔵されているので、スマートスピーカーを通さなくても直接ロボットに話しかけるだけで動いてくれます。
例えば「OK,YIKO、ダイニングを掃除して」と話しかけるだけです。
仕事で帰ってきたばかりの時も、赤ちゃんのお世話で手が離せない時も、スマホを出さなくともお掃除がスタートできます。
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20
DEEBOT X2 OMNIとT20を比較まとめ
エコバックスのロボット掃除機DEEBOT X2 OMNIとT20の違いを比較し、どっちがどんな人におすすめかも併せてまとめてきました。
最も大きな違いは形状が丸形からスクエアになったことですが、他にも吸引力の大幅アップと物体回避性能がかなり精巧になっています。
他にもマッピングの速度や、段差乗り越えがついに20mmを超えて22mmになった点も見逃せません。
吸引と水拭き、ゴミの自動回収、温水モップ洗浄と熱風乾燥については共通していますので、オールインワンタイプを求める人にはどちらもおすすめといえます。
より高性能を求めるならX2 OMNI、オールインワンのハイスペック機を比較的手に取りやすい価格で求めるならT20がおすすめです。
オールインワンタイプのロボット掃除機を検討されている方、DEEBOTのX2 OMNIとT20で迷われている方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼DEEBOT X2 OMNI
▼DEEBOT T20