エコバックスのDEEBOT T9+とルンバ j7+を徹底比較!どっちがおすすめ?
最近のロボット掃除機はどんどん高機能になっていて、関心が高まっているようです。
しかし2020年3月の日本経済新聞によると、ロボット掃除機の所有率は約9%にとどまっているとのことでちょっと意外ですよね。
その分、これからロボット掃除機を購入したいと思う人は多いのではないでしょうか。
ロボット掃除機といえばルンバ、と出てくるほどルンバは知名度が高いですが、エコバックスのDEEBOTシリーズも近年注目度が高まっています。
エコバックスのDEEBOTT9+とルンバj7+はいずれも、優れた物体回避と間取りのマッピング、自動ゴミ収集機能を搭載した人気の機種です。
2機種の大きな違いを簡単にまとめると…
- DEEBOT T9+:
水拭き機能・芳香機能付き - ルンバ j7+:
音声アシスタント・チャイルドロック・ペット安心保証付き
というところが完全に異なります。
本文では、エコバックスのDEEBOTT9+とルンバj7+の違いを比較し、それぞれの特徴を詳しく掘り下げながら、どちらがおすすめか紹介していきたいと思います。
▼DEEBOT T9+ 水拭き・芳香機能つき
▼ルンバ j7+ 音声アシスタント・チャイルドロック・ペット安心保証付き
DEEBOTのエコバックス とルンバのアイロボット 会社の違いを比較
ロボット掃除機のDEEBOTはエコバックス社、ルンバはiRobot社の製品です。
はじめに両社の違いを比較しながら特徴を紹介していきますね。
ECOVACS(エコバックス)社
エコバックス社は1998年に中国で、ロボット掃除機メーカーとして創業しました。
日本に上陸したのは2014年と、実はルンバの2017年より先です。
ルンバに比べて知名度があまり高くないのは、中国の会社ということで少し怪しい印象があるのかも知れません。
確かに中国企業であることに対する先入観がどうしてもあるので、まずは会社の実績を見ていきましょう。
エコバックス社は上海証券取引所に上場していて、日本、ドイツ、アメリカに子会社を持っています。
創業以来世界52の国と地域に家庭用ロボット製品の販売を拡大している企業です。
APAC(アジア太平洋)市場においては2017年にシェアNo.1に輝き、競争の激化するヨーロッパの市場でもNo.2となっています。
企業の時価総額は2021年8月には約1兆7,069億円とアイロボット社の約2,557億円を大きく上回っています。
さらに登録商標を345件、特許を1000件以上取得しているばかりでなく、利益の半分を研究開発費に投資するほど研究開発に特化しています。
エンジニアの数でも800名と、アイロボット社の600名を上回っています(2022.8記事作成時点)。
でも中国の企業だし、もしもの時サポート体制は大丈夫なの?という不安はありますよね。
エコバックスの問い合わせ先や修理センターも日本国内にあるので、何かあったらすぐに対応してもらえます。
この実績と成長力、サポート体制を見る限りは中国の会社だからといって怪しいということはなさそうですね。
iRobot(アイロボット)社
アイロボット社は日本でも知名度がかなり高く、ロボット掃除機といえばルンバと言われるほどですよね。
アイロボット社は1990年にアメリカで創業し、2017年に日本に上陸しましたが、
ロボット掃除機ルンバはもちろん、床拭きロボットのブラーバでも知られています。
本社はアメリカのマサチューセッツ州にあり、会社を設立したのはマサチューセッツ工科大学のロボット学者達です。
このことからも、ロボット工学の最先端を行く企業ということがわかります。
アイロボット社はアメリカのNASDAQ市場に上場していて、日本の他にはカリフォルニア州パサデナ、ロンドン、上海、広州、香港に支社があります。
ロボット掃除機の国内累計出荷台数は2022年時点で500万台を超え、世界最大レベルといっても過言ではない大手ロボット掃除機メーカーで、日本国内でも信頼度が高い印象です。
▼DEEBOT T9+ 水拭き・芳香機能つき
▼ルンバ j7+ 音声アシスタント・チャイルドロック付き
DEEBOT T9+とルンバj7+の違いを比較
エコバックスのDEEBOT T9+とルンバのj7+についてそれぞれ違いを比較していきます。
水拭き機能の有無
エコバックスのロボット掃除機といえば、水拭き機能が付いていることでも知られています。
DEEBOT T9+も、ゴミの吸引+水拭きが1台で済んでしまいます。
T9+では従来モデルのOZMO T8+で登場した、業界初の振動式パワフル水拭き機能がOZMO Pro2.0にリニューアルしています。
モーターを新しくすることで耐久性と静音性が強化されています。
もちろん、モップ使用時にはカーペットを自動検知してくれるので、乗り上げてカーペットを濡らすこともありません。
ルンバには水拭き機能は付いておらず、同じアイロボット社の水拭きロボット「ブラーバ」を連携して使用することで吸引→水拭きが完結します。
吸引と水拭きが1台で完結するかどうかが大きな違いになりますね。
障害物回避性能について
エコバックスのDEEBOTシリーズは障害物回避性能に優れていますが、T9+ではさらに進化しています。
3D物体回避(True Detect)2.0になり障害物の識別制度は従来の赤外線技術のモデルと比べ10倍にもアップしました。
家具への衝突はもちろん回避しますし、床のコード類への絡まりも防ぎます。
ルンバj7+の物体回避性能も負けてはいません。
ルンバj7+は、ルンバ初の本体前面カメラが搭載されたことによって、障害物が何であるかをしっかり認識して回避が可能になりました。
特に、ペットを飼っている方にはうれしい機能が付いています。
ケーブルやスリッパ、靴下などはもちろん認識して回避しますが、ペットの排泄物まで認識してくれます(但し固形のみで、毛玉や吐しゃ物などは対象外)。
しかも障害物を発見、認識すると清掃終了後にアプリに画像を送信してくれます。
何が落ちていたのかがわかると、今後の片付け対策にもなりますね。
細かな違いはありますが、物体回避性能は両機種とも申し分なしという印象です。
▼DEEBOT T9+
▼ルンバ j7+
マッピングとアプリ連動
DEEBOT T9+とルンバj7+、いずれもマッピング機能を搭載しています。
T9+にはTrue Mapping2.0が採用されており、従来のLDS(レーザー)製品と比べてマッピングの制度が4倍となり、さらに正確に間取りを把握します。
壁際やお部屋の隅なども正確に把握してきれいにお掃除してくれます。
ルンバj7+のマッピング機能も非常に優れていて、お掃除の度に間取りやお部屋の状況を学習していきます。
そしてDEEBOT T9+、ルンバj7+ 共にアプリと連動してお掃除をカスタマイズすることが可能です。
エリア別のお掃除や時間の設定、入ってほしくない場所の指定もできるので、生活パターンに沿ってのお掃除カスタマイズができる賢さをもっています。
吸引力の比較
掃除機を買う際にもっとも重視するのは「吸引力」だと思いますが、ここではDEEBOT T9+とルンバj7+吸引力について比較していきます。
DEEBOTのロボット掃除機は吸引力(ゴミを床から浮かせる力)が数値化されており、パスカル(Pa)という単位で表されています。
T9+の吸引力は3000Paで、従来品に比べ6倍にアップしています。
カーペットや絨毯の奥に入り込んだ細かなゴミ、ホコリ、ハウスダストも強力に吸い込みます。
一方のルンバj7+ですが、前シリーズのルンバ600からは吸引力が10倍になっています。
具体的な数値は公表されておらず、単純比較できるともっとわかりやすいと思いますが、いずれにしても従来品に比べて吸引力がアップしていることは間違いありません。
自動ゴミ収集機能について
DEEBOT T9+とルンバj7+共に、お掃除が終わってステーションに戻ると、自動でゴミを吸い上げて紙パックに収納します。
T9+は60日分のゴミを収納できますが、j7+は最大1年分のゴミの収納が可能です。
2ヶ月に1回処理するのと1年に1回で良いのは大きな違いですが、お部屋の汚れ状況によっても変わってきますので、お知らせランプが点灯した時やニオイが気になる時はその都度処理することをおすすめします。
▼DEEBOT T9+
▼ルンバ j7+
エアフレッシュナーでお掃除+芳香
こちらはDEEBOT T9+のみに付いている機能で、業界初となる「吸引しながら芳香を振りまく」エアフレッシュナーを採用しています。
本体後方のファンを作動させ、芳香を拡散させながらお部屋にこもった気になるニオイを除去していきます。
香りは3種類あり、いずれも世界トップクラスの芳香剤メーカーがIFRA(国際香粧品香料協会)のガイドラインを厳守して製造されたものです。
- ワイルドブルーベル(フルーティー&フローラルな香り)
- ベルガモット&ラベンダー(爽やかで品のある香り)
- キューカンバー&オーク(ナチュラル&グリーン系の香り)
製品には「ワイルドブルーベル」が1個付属されていますが、全て別売りで購入できます。
カートリッジ1個で60日間香りが続きますが、香りが苦手な方はOFFにすることも可能です。
尚、水拭きとは同時に使えない点のみご注意ください。
音声アシスタント機能
音声アシスタント機能は、ルンバj7+のみに搭載されています。
「ルンバで清掃して」と話しかけるだけでなく「リビングを掃除して」と場所を指定することもできるので、汚れに気付いた時にすぐ対応できますね。
ペットオーナーあんしん保証
物体回避のところでも少し触れましたが、ルンバj7+はペットを飼っている方へ向けた仕様になっています。
ペットの排泄物を認識して回避する機能はありますが、万が一接触してしまったら大惨事です。
そんな時にも安心なのが「ペットオーナーあんしん保証」です。
掃除機本体にペットの排泄物が付着してしまった場合、メーカー保証期間内に限り無償サポートが1回受けられます。
抜け毛もそうですが、ペットのいる部屋こそ清潔に保つためルンバを使いたい、そんな方にうれしい保証です♪
チャイルドロック、ペットロック
チャイルドロック、ペットロックはルンバj7+のみに搭載されています。
お子さんが触ってしまった、ペットが乗っかってしまった、何かの拍子にボタンを押してしまっても大丈夫です。
アプリまたは音声アシスタントで指示する設定にできるので安心ですね♪
静音性について
最近は在宅勤務の方も多いですし、また小さなお子さんのいるご家庭では特に掃除機の静音性が気になるところです。
DEEBOT T9+はモーターが新しくなったことにより静音性がアップし、58㏈となっています。
一般的な掃除機や洗濯機の音量はおおよそ60㏈なので、掃除機にしては静かといって良いでしょう。
ルンバj7+の動作音量は数値として公開されていませんが、音がうるさいという口コミはあまり見られないことからも、それほど心配することはなさそうです。
価格面での比較
気になる価格面ですが、楽天のエコバックス公式ストアでT9+は129,800円です。
ルンバj7+は楽天のiRobot公式ストアで129,800円と、同じ価格です(いずれも2022年8月24日現在)。
価格は同じであっても水拭き機能が欲しい場合はT9+なら1台でOK、ルンバの場合はブラーバも揃える必要があります。
参考までにブラーバの価格を調べてみると、ルンバとアプリで連携できるBraava jet m6が楽天アイロボット公式で59,800円でした。
アプリ連携のない機種はもう少し安価となります(Braava390jで34,800円・楽天公式)。
尚、価格は変動の可能性があるため日々最新のものをチェックしてくださいね。
▼DEEBOT T9+
▼ルンバ j7+
主に共通する機能について
最後に、上記で取り上げた内容の他、両モデルに共通する主な機能について箇条書きにしておきますね。
- 落下防止センサー
- 自動で充電、自動で再開
DEEBOT T9+とルンバj7+どっちがおすすめ?
DEEBOT T9+とルンバj7+のどちらがおすすめかをまとめてみました。
DEEBOT T9+がおすすめの人
- 吸引+水拭きを1台で完結させたい人
- エアーフレッシュナーを活用したい人
- ルンバのブランドにこだわらない人
ルンバj7+がおすすめの人
- 水拭き機能は求めていない、または既にブラーバを持っている人
- 音声アシスタントを活用したい人
- ペットを飼っていて、あんしん保証を受けたい人
- チャイルドロック、ペットロックがほしい人
- ルンバのブランドにこだわりたい人
DEEBOT T9+とルンバj7+には「どちらかにしかない機能」が複数あるので、ブランドで選ぶというよりは機能で選ぶほうがニーズに合うと思います。
1台で水拭きをしたい、お部屋に香りがほしいという人なら迷わずT9+、ペットあんしん保証や音声アシスタント、チャイルドロックが必要ならj7+と購入層が分かれてきますね。
ぜひ、どの機能が必要かをじっくり検討してみてくださいね。
▼DEEBOT T9+
▼ルンバ j7+
DEEBOT T9+とルンバj7+とルンバを比較まとめ
エコバックスのDEEBOT T9+とルンバj7+を比較し、それぞれどの点がおすすめかを紹介してきました。
それぞれ同等スペックの人気モデルで、価格も現状同じなのでブランドで選ぶ方も多いかも知れません。
特徴を詳しく見ていくと、DEEBOT T9+にしかない機能やルンバj7+だけの機能が複数ありました。
水拭きが必要であれば(ブラーバを既に持っていなければ)DEEBOT T9+、ペットを飼っていてあんしん保証を受けたいならルンバj7+といったようにニーズが分かれてくるかと思います。
どこまでの機能が必要かをじっくり検討して、ベストな選択をしていただければと思います。
これからロボット掃除機を購入したい方、エコバックスとルンバのどちらの製品が良いかで悩まれている方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼DEEBOT T9+ 水拭き・芳香機能つき
▼ルンバ j7+ 音声アシスタント・チャイルドロック付き